Can't Say Goodbye【1】

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北人side





千紗に触れるの、いつぶりだろう


昔、千紗は俺の気持ちなんて知らないでベタベタひっついてきてたのに




また千紗に『ほくちゃん』って呼んで欲しい


もっと心の底から笑いあって話したい






早く…俺のこと好きになってよ……









『ほ…北人くん……』



北人｢…あ、｣





名前を呼ばれて我に返ると、目の前には顔を真っ赤にして固まっている千紗と、周りにはびっくりした目でこっちを見てるメンバーがいた




北人｢あっ、ご、ごめん！！｣





急いで手を退けて、自分の席へ戻った





翔平｢ちょっと北人さん！今のなんですか？！｣


壱馬｢北人…やるやん｣


昂秀｢最近恋愛するの流行ってません？｣


健太｢けんたの天使がぁぁぁ｣


慎｢だから健太さんのじゃないですつて｣


陸｢北人の千紗ちゃんだったのか〜｣








みんなが騒いでいる中、俺は1人で俺に混乱していた




無意識だった


意識して欲しい、好きだ、それだけ考えてたら体が動いてた


千紗を困らせるだけなのに……しかもみんなの前で





すると、近くにいた樹と目が合った


少し笑ってる




…なんだよ、その余裕








あれくらいしないと、千紗は意識してくれないよな


樹に負けてらんないんだ


後悔してる場合じゃない







千紗に今日、この7年間の成果を全部見てもらおう





俺、夢掴んだんだよ、って





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