Can't Say Goodbye【1】

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わたしの毎朝の日課。それは……





『ほくちゃーーん！朝だよ起きて！！』



朝がものすごーく苦手な幼なじみ、ほくちゃんを起こすこと



北｢まだ無理…あと10分……｣


『あと何分って何回言ってると思ってるの！ほら、遅刻するから早く！』



ｶﾞﾊﾞｯ

思い切ってほくちゃんが被っている布団をめくると


｢ワンッッ！｣


『ひあっ？！』


北｢ほらー、千紗が無理やり剥がすからリオ怒ったよ｣


『いや、怒ったというかこれはっ、ちょっ、リオ！』



さっきからわたしの顔をずっとペロペロしてるこの子は、ほくちゃんの家で飼われているチワワのリオ。

リオが赤ちゃんの時から一緒に遊んでたから懐いてくれてる、のは嬉しいんだけど……懐かれすぎというか笑



『す、ストップ！リオ！！

とにかく、家の前で待ってるから早く来てね！』


北｢はーーい｣



ほくちゃんの返事を背中で聞いて、わたしはリオを抱えて部屋を出た









正直、わたしはほくちゃんのことが好き。


幼なじみとしても、


…異性としても。




だけど、これ以上の関係は望んでない


ほくちゃんはわたしのこと幼なじみとしてしか見てないこと分かるから


それなら、幼なじみとしてほくちゃんと一緒に過ごせる時間をいっぱい過ごしたい




だから、中学を卒業しても、同じ高校に進んで、この幸せな毎日が続くんだと思ってた。



あの時までは。




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