出撃と実力 ページ2
「赤城、三水戦の皆、大丈夫か?俺の〈装甲〉でも流石に防ぐには難しいと思うんだが。」伊吹が珍しく、自信無さげに行った。
「大丈夫ですよ。金剛さん達が付いてますから。」
「そうかぁ?金剛でも、六甲でも防げない相手が来たらどうするんだよ。」
「その時はその時です。臨機応変に対応しますよ。」
「・・・」暫く黙ってから
「よし、分かった。俺は誓ったもんな。お前ら二人と、【もう二度と絶対に沈ませない】ってな。」
「艦載機の用意をしっかりしときましょう。厄介な敵が来てもいいように。」いつの間にか龍鶴がいた。
「ちょっと、龍鶴。こんな所に!あんた、外で何やってるのよ!」
「別なんでもいいだろ、瑞鶴姉!」
「二人して喧嘩ですか?」翔鶴が来た。
「おい、姉弟で喧嘩か?夜なのに元気だなぁ。」連鳳が笑いながら言った。
その頃の吹雪は前弩級艦隊旗艦・朝日と話していた。
「旗艦になってから最初の大遠征ですね。」
「何だか、嫌な予感がするんだ。作戦が失敗すれば、≪死ぬ≫。そう思っていつも戦っているんだ。今まで何度味方がやられ、敵をやったかは分からん。そして、俺も何度血で染められてか。敷島が死んで、何か自信がないんだ。前弩級艦隊として、上手くやっていけるか。」
「朝日さんは強いです。敷島さんが旗艦にしたくらいです。きっと上手くやれますよ。」
「敷島の跡取り、前弩級艦隊旗艦として恥じぬ戦をせねばいかんな。そうしなければ、敷島に会う顔がない。」少し力強く言った朝日の声は自信が付いたような声に聞こえた。
「ありがとな。おかげで自信が付いた。」
「いいえ、こちらこそ。」
「さて、帰って出撃準備しないとな。仲間も待ってる。じゃあな。」
「さようなら。」吹雪は朝日に手を振った。朝日はそれに答えるように敬礼をした。
「敷島が旗艦にしたくらい、っか。吹雪も良いこと言うじゃねぇか。」朝日は一人、満天に輝く星空を見て、笑った。
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作者名:伊吹 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=sea
作成日時:2021年10月11日 0時