まつお ページ7
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「あ、ねこちゃん!」
デート中でもお構い無し。
繋いでた手が離れて、太陽はねこちゃんの方に駆け寄っていく。
「なぁみてA、この子むちゃくちゃ美人さんやで!」
なんて、にこにこ笑顔で。
可愛いけど、デート中なのにってちょっと複雑。
でも、ねこちゃん追うのやめてって言うのも、言いにくくて。
「うわぁ、ほんと!
すごい美人さんだねー」
って合わせてしまう。
太陽が猫好きなのってみんなわかってるし、
私も猫は嫌いじゃないから。
でもなぁ…って思ってたら、顔に出ていたのかもしれない。
「…いや、やった?」
太陽が不安そうな顔をしてしまった。
「そんな顔させるつもりやなかってん。…ごめんな?
デート中やのに、ねこちゃんはあかんかったわ…。」
「ううん、そんなことないよ?
私も猫好きだから、あ…でも、うん。
デート中は、私に集中してほしい、かな…。」
正直に言ったけれど、恥ずかしくなって、目をそらしてしまった。
ちらっと太陽の方をみると、顔が赤くなってて。
「そんなん、反則やわ…。」
って、ねこを撫でていた手が私にまわる。
ぎゅっと抱きしめられて、
「ほんま、堪忍してや…」
って聞こえた。
(今度のデート、猫カフェとかにするー?)
(ええの?!猫カフェむっちゃ行きたい!
…あ、でも、、)
(大丈夫、猫カフェなんだから今日みたいにねこちゃんに嫉妬したりしないって 笑)
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みっきー - 稜海推しの8号車です!面白いです!頑張ってください! (2017年10月18日 17時) (レス) id: 7809a2007e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やまの | 作成日時:2016年11月26日 21時