always with you. 2 (ページ22)

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むらたページ22

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朝から珍しく2人して電車デート。

そこそこの人だったから、扉の横に立つ。

祐基は座席のとこに寄っかかるようにして。

私は扉の方に向かい会うようにして。

最初は少し話してたけど、仕事の連絡をしなきゃいけないことを忘れてたから、携帯をいじる。

するとお腹の辺りに私を支えるように、祐基の腕が回ってきた。

電車の中なのにって、少しだけ照れちゃったけど、嬉しいからそのまま。

「まだー？」

って祐基が携帯を覗き込んだ瞬間、電車が揺れて。

「っわ。」

私は祐基に支えられてたから大丈夫だったけど、祐基はこっちに傾いて。

大丈夫かなって思ってそっちを向くと、思いのほか、至近距離。

「ふふっ」

祐基は、幸せそうに笑ってるけど、私は恥ずかしくて顔が見れない。

丁度停まった駅で、乗り換えの人が乗ってきて急に満員電車になる。

それに紛れて、

「ねぇ、A、こっち向いて？」

「ん？」

ちゅ…

一瞬の出来事で何が起こったかわからなかったけど、離れていった祐基はいたずらっこみたいに笑ってて、それがまた私をどきどきさせた。

(ちょっと！)
(んーもーだって我慢できなかったんだもん、こんなに混んでるし誰も見てないって。)
(そーいうことじゃ、ないんですけど……)

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