スキライ。 (ページ7)

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「けん、じろ」

健「どないしたん」

「お腹痛い…っ」

健「食べ過ぎちゃうんか」

朝から腹痛にうなされてる。
昨日は全然食べ過ぎたってこともないし、
なんで、腹痛が起こってるのかがわからない。

「うぅっ、痛いー！！」

健「ちょ、静かにしい…まっとき、
みやさん辺り呼んでくるさか」

「ごめん、」

出ていく時の健二郎、
なんか凄くイラついてるように見えた。

痛いって騒いで、
うるさくて、めんどくさかったかな…。

健二郎が出ていって、
しばらくしてからメイドの中で
一番仲のいい、みやちゃんが来てくれた。

み「A様、大丈夫ですか？」

「みやちゃん、お腹痛い…っ」

み「どんな風に痛いですか？」

「なんか、ここら辺が…ぎゅって」

み「…もしかして、生理がくるんじゃないですか？」

「…えっ」

でも、たしかに考えてみればそうかも。
もうすぐ１ヶ月経つし。
みやちゃん、やっぱり凄いなあ。

「そうかも…」

み「お薬、飲みますか？」

「うん」

み「では、ここに置いておきます」

「みやちゃんありがと」

み「お礼なら、山下さんに言ってください
ここに来る前に山下さんから…
もしかしたら、Aお嬢様がそうかもしれないから、
男の俺より、みやさんが行ったほうが、
あいつも安心するかもって言われたんです」

「え、健二郎が？」

み「はい！」

そうだったんだ。
健二郎、最初からわかってたんだ。

….優しいところもあるんじゃん。

み「では、失礼しますね」

「はーい」

そういって、みやちゃんは出ていった。

…あとで、健二郎にお礼言っとかないと。