スキライ。 (ページ6)

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健「…ちょ、まってや」

「だって、約束したじゃん」

健「…恥ずかしいやんけ」

「そんなの気にしないー」

いま、部屋の中にいるあたしたち。

座ってる健二郎に後ろから抱きついた。
ほんとは前からぎゅってしたかったんだけど
嫌やって否定されたから、仕方なく。

健「…なあ、」

「なに、嬉しいの？」

健「乳、当たってんで」

「は？」

…照れてるかと思いきや、
急に何言い出したかと思ったら
変態発言。

「あたしの胸なんか、興味ないでしょ？」

健「だってA、胸小さいやん」

…と思えば、余計なこと言い出すし。

「…小さくて悪かったわね！！」

健「もっと大きかったら、俺も興味持つわ～」

「あーもう！うるさい！」

ほんと失礼なやつ！！
もうそこらの雑誌でも見て、
ニヤニヤしとけ！！

「あんた、ほんと執事としてちゃんとしようって思わないの！？」

健「別にちゃんとしてるやん、親父さんにも俺らしくやったらええって言われてるんやし」

「まって、お父さんにそんな事言われてたの？」

健「せやで」

ねえ、お父さん…
健二郎らしくっていうのはいいんだけど、

だからって、もう少し執事らしく働くようにって
ことくらい言えるよね？

「もう、お風呂入ってくる！」

健「なんや、一緒に入りたいんか？」

「っ、ばか！」

健「うそやん、準備したるさかはよ行っておいで」

今日は、健二郎の方が上手かもしれない。