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そして、その日もいつのように
健二郎が出かけて行った。


…絶対、浮気なんかさせないんだから。


んー、でも起きてられるかな。
眠たくなってきたらやばいよね。


…頑張るしかないか。





そういえば、昔もあったなあ。
あたしが健二郎に疑惑持ったこと。



あれは、結局いとこだったわけで。







でも今回は、夜中だよ?

…ちょっと、怖いっていうのが本音。



もし、他の女の人といたら…

キス、それ以上のことしてたら…



…やっぱり、3年も付き合ったら

飽きてくるものなのかな。



健二郎にとって、あたしは

もう要らないもの?


そりゃ、嫉妬ばかりして

ワガママばかりのあたしなんて…

いらない…



「…そんなの、やだよ、っ」



…そんなこと、考えてたら

いつの間にか溢れてくる涙。



…行かないで、って

素直に言えたらいいのに。





そんなことさえ、言えないあたしは


…ほんとに、情けないヤツだ。



…それから、ずっと涙は止まらず


ただあたしは一人部屋で泣き崩れていた。

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作者名:はんぺん | 作成日時:2017年4月14日 0時

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