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剛「行こっか」


そういうと、岩ちゃんは
あたしの手を握って
ショッピングモールの中へ入っていった。


「ここ貸し切ってくれたの?」

剛「うん、Aいっぱい買い物したいでしょ?」

「うん…」

剛「今日はなんでも好きなの選んでいいよ、俺が買ってあげるから」

「え、でもそんなの申し訳ないよ」

剛「いいから」

「…ありがとっ」


あたしが落ち込んだり、イライラしてるときは
気分転換にってショッピングモールを貸し切って
買い物とかに連れていってくれる。
岩ちゃんはほんと優しすぎるっていうくらい。
外見もカッコイイし、中身も完璧だし
誰からも好かれるのがわかる。


それからしばらく、
岩ちゃんに買い物に付き合ってもらって
いっぱい服とか買ったりした。



剛「ところで、なんで健二郎さんとケンカしたの?」


買い物も終わって、
外に出て歩いていると、
岩ちゃんが話しかけてきた。


「んー、ケンカっていうか…」

剛「構ってもらえなかった?」

「…っ、なんでわかるの?」

剛「どんだけ、Aと一緒にいてたと思ってるの?いつも誰かとケンカしたっていうときは、構ってもらえなかった〜って泣きながら俺のところに来てたのに(笑)」

「……///」


昔からそんなタイプだったなんて
考えると、すごく恥ずかしくなった。


剛「でも、また何かあったら言っておいで」

「…っ、うん///」


頭ぽんぽんしながら微笑む
岩ちゃんの笑顔にヤラれて、
もう顔が真っ赤になってしまった。




それより、そろそろ迎え呼ばないと…。


そう思って電話しようとした時だった、



健「…おい」

「え、なんで…」


…まだ、連絡なんてしてないのに。


健「はよ帰るで」




…そこにいたのは、






車から降りてきてこっちを睨んでいる






健二郎だった。

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作者名:はんぺん | 作成日時:2017年4月14日 0時

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