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振り返ると、そこには顔立ちの整った男性が。


「…だれですか?」

?「やだなー、俺の名前知らないの?」

葛「…広臣様、Aさんが困っておりますよ」

広「え、今日から俺の婚約者になってくれるんでしょ?」

「ひ、広臣さん?」

広「そ、よろしくね、子猫ちゃん」


あたし、子猫ちゃんって名前じゃないし!
たしかに、祥子さん言ってたとおりかっこいいけど
もうチャラさが滲み出てる。


あたしは健二郎以外に興味が無いし。
…なにも、思わない。


広「葛城ー、子猫ちゃん借りてくね」

葛「では、私はここまでで…それではAさん、失礼します」

「あ、ありがとうございます」


その後、広臣さんに手を引かれ、
部屋まで連れていかれた。





広「やっぱ、かわいい」

「あ、あの」

広「…俺の子猫ちゃん」

「…んっ!」


そういって、キスをしてきた。
…健二郎以外に、されたくないのに。

この人、人の話も聞こうとしない。


広「反応もかわいすぎ」

「…ん、ちょっ、やめてください」

広「…婚約者のフリしてくれるなら、
これくらい慣れないとダメだよ?」


そういって、服の中に手を入れてくる。


「…っ、ダメっ!」


そういうことは、健二郎としたいのに。


広「…あんた、彼氏いるんだ」

「え?」

広「ココ、痕ついてる」

「…んぁっ」


そういって、首筋を舐めてきた。


健二郎との印が無くなるような気がして、

あたしは、広臣さんを突き飛ばした。



「あたし、彼氏以外に興味ないんで。
今回の件も、祥子さんと直くんに頼まれただけだし、
あなたの隣にいる、それくらいしかしないんで」

「彼氏以外に興味ない…か」

少し諦めたかのように、そういう広臣さんに背を向けた。






「そんなの、余計に楽しめるじゃん」



…そんなこと言っていたなんて、知らずに。

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作者名:はんぺん | 作成日時:2017年4月14日 0時

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