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あれから車を出してもらって、
岩ちゃんからいわれた場所に向かった。
「ここで大丈夫」
「では帰りは、山下さんに迎えにいくよう伝えておきます」
「んー、また連絡する」
「それでは楽しんできてください、Aお嬢様」
「ありがとねー」
車から降りれば、
目の前は大型ショッピングモール。
でも中に全然人がいない。
たぶん、岩ちゃん貸し切ってくれたのかな、
さすが岩田財閥は違うなぁ。
「んー、早く来ないかなー」
そう思いながら待っていると、
「きゃッ」
急に後ろから誰かに抱きしめられた。
…ん、この香水の匂い。
あたしの、大好きな人。
「…が、んちゃん?」
剛「ん、正解」
「えへっ」
ほら、正解。
剛「よくわかったじゃん(笑)」
「こんなことするの岩ちゃんくらいだよ?(笑)
どうせ、他の人にもしてるんでしょ?(笑)」
剛「んーん、Aにだけだよ?」
…そんなの嘘だよね、
だって、わかるんだもん…
昔からよく一緒にいるんだから
岩ちゃんが嘘ついてるときは、
ぎゅって、少しだけ
抱きしめてる左手の力が強くなる。
そっか、他の人にもやってるんだ
…少し嫉妬しちゃう。
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作者名:はんぺん | 作成日時:2017年4月14日 0時