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「健二郎〜」

健「なんや、どうしたん」

「ひま〜、なんか楽しいことないの〜」

健「俺はお前に構ってる暇らないねん、仕事せないと」

「仕事なんかしてないくせに」

健「あほかっ、これも仕事やんか」


そういって、ずっとあたしの目の前でゲームばっかりしてる健二郎。

絶対これ仕事じゃないでしょ…。

執事だから部屋にいるのはいいけど、
ほんと執事らしいことなんて、
親とか外に出た時くらいしかしてない。


「構ってよ〜」

健「やから、そんな甘えてもお前は無駄やって」


あーもう!イラつく!!
あたしだって、暇なんだもん。
もー誰かと遊ぼうかなー。

あ、岩ちゃん今暇してるかな。
一回聞いてみよ。

岩ちゃんっていうのは、あたしの幼馴染。
そして、初恋の人。



__


『ん、A?どうしたの?』

「ね、岩ちゃん!今何してるの?」

『なに、健二郎さんとケンカした?(笑)』

「え、えっとー「A〜、誰に電話しとんねん」
もう、黙っててよ!…岩ちゃんごめんねっ」

『はは、いいよ…遊ぼっか』

「え、ほんとにいいの?」

『Aに久しぶりに会いたいし』

「すぐ準備していくね!!」


電話越しでも優しさが滲み出てるよね。
やっぱり…スキ。 早く会いたいなあ。




「ちょっと出かけてくる」

健「ん、行っておいで〜」

「ふんっ」


そういって、部屋を出る。
執事ならともかく、どこに行こうと
してるのか確認するでしょ??
心配しないの??

…てかあたし、なに考えてんだろ。

もーいいもん!早く岩ちゃんのところいこ!









「ねえ、早く車出して!!岩ちゃんと遊ぶ!!」

「え、あの、山下さんに言わないと…」

「あんなの、知らない!いいから早く!」

「わ、わかりました!!」





健二郎なんかしーらない。

ずっとゲームでもしとけっ!!

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作者名:はんぺん | 作成日時:2017年4月14日 0時

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