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『ほんっっっっと、迷惑すぎる。』
それにしても、毎日毎日よく飽きないな。この子達は。
朝、学校の門の前から玄関に連なる女の子たちの集団にこれでもかと冷ややかな目線を向け、自分の靴箱から上履きを出す。
「キャーーーー!!」
「来たよ!!」 「 今日も美しすぎるっ//」
と一段とうるさくなる外。
うちの学校の生徒会だかなんだか知らないが、朝から風紀を乱してどうする。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈
教室にたどり着き自分の席に着く。
と、
JW「おはよ、メガネくん!今日も相変わらずさえないね!」
前の席のジョンウくんが話しかけてきた。第一声から失礼なやつだ。
テキトーに『おはよう、今日も元気だね』と返す。
自分のことを「メガネくん」と呼ぶ彼は、自分のことを男の子だと思っている。多分クラスのみんなも。
なぜなら、自分が男子用の制服を着ているからだ。
この制服は、近所のお兄ちゃんから譲り受けた。
当時、父は「Aの可愛い制服姿が見たいっ!!!(泣)」と
駄々をこねていたが、自分としては制服代が浮いて願ったり叶ったりだった。
自分の容姿にさほど興味がない自分は、髪もショート、メガネなので男の子と間違われても仕方ない。
し、どうでもよかった。
ちなみにジョンウくんは、いつも1人でいる自分に話しかけてくれる、良い奴なので、友達とまではいかないものの、
結構心を開いている。
スタイルもよく男らしい骨格の淡白な顔立ちの彼は結構モテていて、
ほら、今日も、
女1「ジョンウくんおはよーーっ!!」
と、毎朝廊下から他クラスの女の子たちが挨拶しに来る
その度に、恥ずかしそうに俯き、控えめに手を振り返す彼
女2「待って、今日も可愛すぎるっ///」
女3「今日もごちそうさまですっ//」
と、満足そうに帰っていく女の子たち
JW「はあ、// ホントやめて欲しい、、/」
と、大きな骨ばった手で顔を覆い隠すジョンウくん
そんな謙虚な姿が可愛いんだよ。
どこかの風紀を乱すような生徒会の皆さんと違って。
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作者名:reo | 作成日時:2024年1月14日 18時