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何年もの月日が経った
俺は大人になってアイドルとして芸能界デビュー
毎日忙しい日々を過ごして
彼女のことは忘れていった
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安「よこちょ、よこちょ」
横「ん？」
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ある日の楽屋
ゲーム片手にうとうとする俺の横にやすが来る
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安「この森って、よこちょの実家の近くやない？」
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そういってやすが指差すテレビにうつっているのは
関西の森林特集
俺の地元だ
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横「あ〜せやんな」
安「やっぱり！なあなあ、昔は遊びに行ったりしたん？」
横「あ〜」
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突然に
体に電流が走ったような衝撃があった
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安「…よこちょ？」
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今まで忘れていたものが全て頭の中に蘇ったようなそんな感覚とともに
浮かんだひとりの少女
A
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渋「あそこ幽霊出るって噂あるよな」
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嗚呼
どうして今まで忘れていたのだろう
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安「え！？よこちょ！？」
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気がつけば
おれの目からは涙が溢れていた
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渋「えっ、どしたん…」
横「なあすばる、幽霊の噂のソースって…」
渋「え、あ、ちょっとまってな」
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ただならぬ雰囲気をかんじとったのか
すばるがスマホでささっと出してくれた昔の新聞記事
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白黒で微笑む写真は、Aだ
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作者名：いちごみるく
| 作成日時：2017年4月23日 15時
