リアルな関係。

４２話 ページ42

そんなことをしていたらあっという間にライブ当日。





毎年行ってる友達の香奈子(カナコ)と待ち合わせ。






ドームに近づくほど、カラフルな女の子が増えていく。






大人になるにつれて色は少なくなった。





ちょっと可愛い私服、程度。






「あーやっぱすごい人だね」





香奈子「朝から来てもグッズ列がまず大変だよねー」







会場に着くと、もうすでに並んでいる列。






この先頭の人って何時間前から並んでるんだろうっていつも思う。






私と香奈子もその列に並んで、グッズを買い終わったらまた集合。







香奈子「今回の渋谷さんビジュが素晴らしい。」






そう惚れ惚れと言う香奈子は熱狂的な渋谷ファン。





私はもちろん大倉くんのうちわやらポスターを買った。







香奈子「なんか最近のA冷め期きてなかった？




LINEで話してても微妙な雰囲気だったし、



ついに卒業かな、なんて思ってたんだけど。」







「あー最近はちょっと仕事が忙しくてね。


でも全然、好きだよ！」









たとえどんな大倉くんを見ようと、






私はまだこうやって大倉くんのグッズを買ってコンサートに来れるくらい好きなんだ。






何故だか分からないけど、そんな自分に安心した。

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