５話 ページ5
一瞬だけ目が合ってすぐに逸らされたけど、
完璧に気づいてしまった自分が嬉しいんだか悲しいんだか。
そこにはさっきまで私の写真フォルダで満面の笑みだった人がいた。
いやいや、嘘だと言ってよ。
まさかこんなところで会う？
会ったら「応援してます、頑張ってください」って
握手くらいしてもらおうと思ったのに。
彼女の前で声かけれるわけないじゃん。
ていうか本当に彼女ですか？
そんなのショックどころじゃないよ、大倉君。
今すぐ泣きわめきたいくらいだよ。
頭の中はそんなことばっかり。
なんなら泣きわめく自分までイメージできる。
泣いて固まる私に、大倉君は気づいて近づいてくるの。
彼女はその場で心配そうに私と大倉君を見てて、
なんとなく彼女さんにごめんなさいって気持ちになったりして。
こういうときの妄想って無駄に膨らむんだよなー。
大倉「どうしたん。」
待って、妄想じゃない。
さすがに泣きわめいてはないけど、
ぽろぽろと自分の涙が頬に伝わるのはわかる。
今、目の前であの大倉君が私に向かって話しかけてる。
会えたことに対する喜びの涙か、彼女をみた悲し涙か。
唯一分かる残念なことは、私の大好きな笑顔は１ミリもないってこと。
「…えっ。」
やっと絞り出した声は掠れて全然可愛くなかった。
大倉「だから、なんで泣いてんのって。」
「や、あのっ、大倉君が」
大倉「あーあ、最悪や、やっぱ気づかれてそれか。
いい？コンビニ入ってから今までの記憶全部消して。
ごめんな？よろしくー。」
私の言葉に重ねてため息交じりに聞こえる言葉。
そういって最後に見せてくれた笑顔は、
私が知ってる笑顔とは程遠い、
もっと綺麗で、作られた笑顔だった。
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秋雨月。(プロフ) - 鈴華さん» ありがとうございます、信じられないくらい元気です（笑）鈴華さんも気を付けてくださいね。ありがとうございます！ (2017年2月2日 22時) (
レス) id: fc806f3cd0 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨月。(プロフ) - ゆうちんさん» 初めまして。復活して戻ってまいりました。そんな風に言っていただけてとても嬉しいです。頑張りますね！ (2017年2月2日 22時) (レス) id: fc806f3cd0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴華(プロフ) - この作品大好きです。お体崩さないように頑張って下さい。ずっと待ってます。 (2017年1月27日 0時) (レス) id: 594329b958 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうちん(プロフ) - はじめまして。検索から見つけて読ませていただいています。めっちゃリアルで面白いです！お忙しいの承知しました。更新楽しみにしていますのでよろしくお願いいたします(*-ω人) (2017年1月26日 21時) (レス) id: 2955822e63 (このIDを非表示/違反報告)
秋雨月。(プロフ) - めいめいさん» ありがとうございます、最高の褒め言葉です！これからも頑張りますねー。 (2017年1月20日 22時) (レス) id: 90400225b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋雨月。
| 作成日時：2017年1月8日 0時
