リアルな関係。

３１話 ページ31

最悪だ、こんな格好で、こんな部屋までみられるなんて。





むしろ大倉くんと会う時に最悪じゃなかったことがない。




状況もタイミングも。







ライブなら、自分で限界まで上げていくのになー。







大倉「なあ、お酒とおつまみしかない！


自分ほんま不健康やなぁ。あ、これ飲んでええ？」






「ちょっ…！待った！何やってるんですか本当に！


おとなしく座っててください！」






いくら酔っぱらってるからってさ、



普通人の家の冷蔵庫開けないよね？




常識知らずか、そうなのか。




ただ相手は酔っ払い。




ここは私が大人になってあげよう。






なんとか冷静を保ちつつ大倉くんを座らせる。




お酒とおつまみをもって大倉くんの前に置いて



テーブルをはさんで向かい合う形で座り



コンビニで買ったご飯を食べる。








私は晩ご飯が食べたかっただけなのに、



なんでこんなに疲れなきゃいけないんだろう。






目の前にいる元凶をみると



美味しそうにお酒を飲みながらおつまみを食べてる。





あー幸せそう、可愛い、テレビで見てた大倉くんが目の前に…。





そんなことで簡単にキュンキュンしてる私はよっぽどこの人のファンらしい。

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