･その手に掴んだ幸せの光【完】 ページ33
A「ちょっとｼﾞﾝさん、」
ｼﾞﾝ「まだダメ。」
A「もぉ…」
ｼﾞﾝさんの顔が見たいのに、全然離してくれない。
A「ちゃんと見てましたよ、皆さんの活躍。」
ｼﾞﾝ「賞をもらった日、メッセージ送ったのに無視したじゃん。」
A「…あの日…ｿﾖﾝさんがｿｱちゃんを迎えに来たんです。」
ｼﾞﾝ「…っ、そうだったの？」
A「なんだか…私一人、取り残された気分だった…
みんなが手の届かない場所へ行ってしまった気がして…」
ｼﾞﾝ「なんでそんな寂しいこと…」
A「だから怖くて…返事が出来なかったんです。」
ｼﾞﾝ「いつまで経っても直らないね、一人で抱え込む癖。」
A「…ほんとですね。
でも今は…私もちゃんと、道の先にある光を掴んだみたいです。」
ｼﾞﾝ「…光？…なんのこと？」
A「内緒。」
ｼﾞﾝ「何それ(笑)」
私たちの歩むべき道は、行き先が違うと思っていた。
だから別れを告げ…それぞれが分かれ道への一歩を踏み出し
その先にある、お互いが掴むべき光を目指していたんだと…
私は臆病で…その足を止めていた。
だから気づかなかったんだ…
勇気を出して、またその一歩を踏み出せば
3つに分かれていた道が…その先でまた交わっているという事に。
A「道は繋がってたんです、また出逢えるように。」
ｼﾞﾝ「なに…謎解き？」
A「まぁ…みたいなものです(笑)」
私もやっと、この手に光を掴めたんだ。
ｼﾞﾝ「家事代行してくれるんだよね？」
A「もちろん、報酬良いし。」
ｼﾞﾝ「ひゃっひゃっ…そこなの？(笑)」
A「私にとっては、お金じゃなくてｼﾞﾝさんが報酬です。
これほど幸せな職場はどこを探してもありませんから。」
きっと、先のことも考えなきゃいけない。
二人が幸せならそれでいい…
なんて事は許されない世界に住む人だから。
それでも…今だけは…
ｼﾞﾝ「A、愛してる。」
A「…私も…世界中の誰よりも愛してます。」
＿＿＿＿ただ静かに、愛し合っていたい。
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k.n(プロフ) - 久しぶりに読み直しましたが、やはりとっても素敵な絆ストーリーで大好きです。ペン卒されたとのことですが、この作品は消さずにとっておいて頂けたら幸いです。 (2023年3月10日 17時) (
レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
鵜飼 - すっごく感動しました (2022年2月5日 23時) (レス) @page35 id: 57a295bc52 (このIDを非表示/違反報告)
xts9cp5sUjUGJbj(プロフ) - 今まで私が読んだ話の中で1番、絆の感動的なストーリーの中にほんのり甘い恋愛があって、甘すぎなくてとても読みやすくまさにどストライクなお話でした！！作者様が描くジンくん超好みです、ありがとうございます(?)番外編など気長に待ちながらこれからも応援してます！ (2021年9月28日 3時) (レス) id: a176559be4 (このIDを非表示/違反報告)
k.n(プロフ) - 何度読み返しても素敵なストーリーで、メンバーとの絆を感じます。それぞれの動きが『その人らしい』雰囲気で、恋愛恋愛してない感じが最後のジン君とのやりとりにグッときます。番外編気長に待ってます！ (2021年1月19日 15時) (レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
Ako(プロフ) - 一夜で完結まで読み終えました。本当に本当にほーんとに面白かったです！！！！！！感動と悲しい気持ちとでわんわん泣きました笑続編とまではいかなくても番外編みたいなのをできたら作って欲しいです！！ジンくんとの恋仲でもみんなの日常的なものでも！！！ (2020年12月5日 7時) (レス) id: 1395fa2c8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ORI
| 作成日時：2020年5月17日 18時
