･リアルな幻覚 ページ24
翌日、まずは大量の買い出し。
掃除をする為の道具を揃えるために
ホームセンターへ行き。
その荷物を抱えたまま、次はスーパーへ。
A「食べられない物…あるのかな…」
掃除、洗濯、料理。
結果的に満足出来る仕事さえしてくれれば
好きな時に来て、好きなようにやっていい。
…たまに居るんだよね、契約内容の緩い依頼人。
思い出したくないけど…私がこの仕事を始めた頃
執拗に迫ってくるクズ野郎に捕まったことがあった。
金は払うから、とか言って…
A「…っ、思い出したら鳥肌が…」
ダメダメ…
余計なこと考えてないで、とにかく買い物に集中。
普段からよく使う食材を買っておけば
メニューやアレンジは何とでもなるよね。
A「うっ……重い…」
張り切って買い過ぎたぞ…
ホームセンターとスーパーの袋を両腕に持つと
今にも指が引きちぎれそうなほど重い。
今日のところは、ｽｼﾞの家から掃除道具借りれば良かった…
なんて、今さら無駄な後悔をしつつ
息を切らしながら高級マンションへ。
.
A「はぁ……はぁ…っ、着いた…」
ｽｼﾞの部屋とは階が違う。
今回の依頼人が住む部屋は、遥か上階だ。
それでもあっという間に辿り着くエレベーターに感心しつつ
昨日も訪れた豪邸の玄関前へ到着。
A「パスワードは…」
げっ、ちょっと待って…
両手いっぱいの荷物のせいでパスワード押せない…
一旦荷物を置けばいいんだけど
食品を地べたに置くのは嫌だし…
と言うか、袋の持ち手が絡まっててどうにも出来ない…
A「…っ、もうちょい…」
筋トレかってほど苦しい顔して重い荷物を持ち上げながら
精一杯伸ばした人差し指をボタンへ…っ、
「さっきから何やってんの(笑)」
やっと届きかけた指が止まる。
聞き覚えのある声…
ついに、幻聴まで聴こえるようになってしまったんだ…
「早く開けてよ(笑)」
まただ…
怖くて振り向けずに固まっていると
突然背後から伸びてきた腕がパスワードを押す。
微かに、その香りまで感じた。
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k.n(プロフ) - 久しぶりに読み直しましたが、やはりとっても素敵な絆ストーリーで大好きです。ペン卒されたとのことですが、この作品は消さずにとっておいて頂けたら幸いです。 (2023年3月10日 17時) (
レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
鵜飼 - すっごく感動しました (2022年2月5日 23時) (レス) @page35 id: 57a295bc52 (このIDを非表示/違反報告)
xts9cp5sUjUGJbj(プロフ) - 今まで私が読んだ話の中で1番、絆の感動的なストーリーの中にほんのり甘い恋愛があって、甘すぎなくてとても読みやすくまさにどストライクなお話でした！！作者様が描くジンくん超好みです、ありがとうございます(?)番外編など気長に待ちながらこれからも応援してます！ (2021年9月28日 3時) (レス) id: a176559be4 (このIDを非表示/違反報告)
k.n(プロフ) - 何度読み返しても素敵なストーリーで、メンバーとの絆を感じます。それぞれの動きが『その人らしい』雰囲気で、恋愛恋愛してない感じが最後のジン君とのやりとりにグッときます。番外編気長に待ってます！ (2021年1月19日 15時) (レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
Ako(プロフ) - 一夜で完結まで読み終えました。本当に本当にほーんとに面白かったです！！！！！！感動と悲しい気持ちとでわんわん泣きました笑続編とまではいかなくても番外編みたいなのをできたら作って欲しいです！！ジンくんとの恋仲でもみんなの日常的なものでも！！！ (2020年12月5日 7時) (レス) id: 1395fa2c8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ORI
| 作成日時：2020年5月17日 18時
