【SVT】smile flower ~✩.*˚

▼まだ序盤【でぃの】 ページ10

*ﾃﾞｨﾉside



Aちゃん大丈夫かな…

仕事を終えて、大急ぎで着替えて病院を出て
スーパーに寄ろうと思ったけど、まだオープンしてない。

仕方なくコンビニで飲み物とかゼリーだけ買って
家に帰りついたのは9時頃だった。

コートを脱いで、手をしっかり洗ってから部屋に入ると…






ﾃﾞｨﾉ「Aちゃん、ただいま。」



A「おかえり…」



ﾃﾞｨﾉ「ごめんね遅くなって、大丈夫？」



A「ん…」






布団で半分しか見えない顔を覗くと
目はとろんとしてるし、声を出すのもつらそう。

ベッドサイドのテーブルに置いてあるお水は
飲んでる気配はなくて、多分ヒョンが置いてくれた時のまま。






ﾃﾞｨﾉ「Aちゃん、今どんな感じ？」



A「頭いたくて…だるくて…ちょっと寒い…」



ﾃﾞｨﾉ「吐きそうな感じはない？」



A「…、(ｺｸﾝ)」



ﾃﾞｨﾉ「じゃあ少し水分補給しとこ？
　 ストロー持って来たから、寝たままでもいいよ。」






お水を飲めないんじゃなくて、飲む動作が面倒だったのかな。

コップにお水とストローをさして口元へ持っていくと
少しずつでも時間をかけて十分な量を飲んでくれた。






ﾃﾞｨﾉ「お布団増やしておくね。」



A「うん…」



ﾃﾞｨﾉ「何かあればナースコール、じゃない…声掛けてくれる？」



A「…、(ｺｸﾝ)」






ここは家なのにナースコールって…(笑)
もうすっかりそんな言葉が口癖になってる。

なんてこと言ってる場合じゃなくて…
Aちゃんが眠ってるうちに
シャワー浴びて、洗濯済ませて、やる事やらないと。






ﾃﾞｨﾉ「…もしもし、ヒョン？」



ﾎｼ「Aちゃんどう？」






ある程度用事済ませて、そろそろお昼だなって時にヒョンから電話。






ﾃﾞｨﾉ「今まだ寝てるから詳しくは分からないけど、熱は上がりそう。」



ﾎｼ「寒いって？」



ﾃﾞｨﾉ「うん。今からお粥作って食べさせてみるけど…」



ﾎｼ「もし薬が必要な状態なら午後に外来連れて来れそう？
　 ウォヌ先生に相談したら、いつでも大丈夫だから来ていいよって。診察しなきゃ処方箋も出せないし。」



ﾃﾞｨﾉ「分かった、ちょっと様子見てみるね。」



ﾎｼ「もし来るなら連絡して、先生に伝えておくよ。」



ﾃﾞｨﾉ「うん、ありがとう。」






薬、必要だろうなぁ…
だとしたら少しでも動ける時に連れて行ってあげないと。

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