【SVT】smile flower ~✩.*˚

▼心配してたこと【ほし】 ページ9

*ﾎｼside



ﾎｼ「Aちゃん、今日の夕飯何食べたい？」



A「…。」



ﾎｼ「Aちゃーん。」



A「…ん？」



ﾎｼ「大丈夫？」



A「うん…」






今日は朝から様子がおかしい。

起きてくる時間も少し遅かったし
動きはノロノロで、朝ごはんも全然進んでない。

元々朝が苦手な子だから、こんな日も珍しくないけど
話しかけても反応が鈍くて顔色も少し悪いような…






ﾎｼ「もしかして調子悪い？」



A「…、(ﾌﾙﾌﾙ)」



ﾎｼ「ちょっとお熱測ってみようか。」



A「熱ないよ、大丈夫…」



ﾎｼ「でも念の為に、ね？」






怪しい、怪し過ぎる。
体調が悪いのは間違いないと思うんだけど…






ﾎｼ「お？37.4℃…微熱だね、どうしちゃったかなぁ。」



A「頭いたい…」



ﾎｼ「風邪ひいちゃったかもしれないね。今日は学校お休みしようか。」



A「ベッド…もどる…」



ﾎｼ「うん、寝てていいよ。暖かくしててね。」






この数日、急に冷え込んだり暖かい日があったりしたから
Aちゃんが体調崩すんじゃないかって心配してたんだよ。






ﾎｼ「Aちゃん、飲み物ここに置いておくからね。」



A「ありがと…ホシくん…もう行く？」



ﾎｼ「うん、あと10分くらいしたら出るけど…一人でお留守番できる？」



A「…、(ｺｸﾝ)」



ﾎｼ「午前中のうちにディノが帰ってくるから、それまで待っててね。
　一人の時に困ったことがあれば遠慮なく連絡してくれていいから。」






今日ディノは夜勤明けで帰ってくる。

俺がもう家を出なきゃいけないんだけど
少しの間だけ一人でも大丈夫だよね？






ﾎｼ「ディノ、」



ﾃﾞｨﾉ「ヒョン、どうしたの？」



ﾎｼ「Aちゃん朝から微熱があって頭痛がするって。
　 学校休ませて今家で寝てるから、出来るだけ早く帰ってあげてくれる？」



ﾃﾞｨﾉ「そっか…うん、分かった。」



ﾎｼ「それと帰りに飲み物とか色々買い足しといて、Aちゃんの分。」



ﾃﾞｨﾉ「食欲はないの？」



ﾎｼ「朝は少しだけ食べて薬も飲ませてるけど、どうかな…」



ﾃﾞｨﾉ「ゼリーとか多めに買っとくよ。」



ﾎｼ「悪いな、頼むよ。」






白衣に着替えたあと、小児科病棟に寄って
ディノにAちゃんのことを託してきた。

一応あとで先生にも報告しておいた方がいいかな。

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