【SVT】smile flower ~✩.*˚

▼まだまだこれから【みょんほ】 ページ48

*ﾐｮﾝﾎside



ﾐｮﾝﾎ「ディノ、入院の準備しようか。」



ﾃﾞｨﾉ「準備出来てます!!」



ﾐｮﾝﾎ「やってくれたの？助かるよ、ありがとう。」



ﾃﾞｨﾉ「それと、点滴のダブルチェックお願いします。」



ﾐｮﾝﾎ「うん、どれ？」



ﾃﾞｨﾉ「ソヌくんの分なんですけど、」






最近ディノが仕事のことで悩んでるのか
元気がない日も多くて少し心配してた。

でも今日は何かが吹っ切れたように
朝からテキパキと業務をこなしてる。






ﾐｮﾝﾎ「はぁ…今日どうしてこんなに忙しいんだろ…」



ﾃﾞｨﾉ「バタバタしますね(笑)」






いつもより忙しくて少し遅れたお昼の休憩。
二人で食堂へきて、食事をとることにした。






ﾐｮﾝﾎ「いい事あった？」



ﾃﾞｨﾉ「え？」



ﾐｮﾝﾎ「なんか表情がスッキリしてるから。」



ﾃﾞｨﾉ「…家でホシヒョンとAちゃんと話してて…
　 今自分は、こんな事で悩んでたら駄目だなって思ったんです。」



ﾐｮﾝﾎ「うん、」



ﾃﾞｨﾉ「俺が今出来ないこととか苦手なことは、みんな同じだから。
　 それを乗り越えて今があるんだなって分かったら…俺も、もっと頑張ろうって。」



ﾐｮﾝﾎ「そうだよ、ディノはまだ踏み出したばっかりなんだから。
　 壁にぶつかって、悩んで…それは当然の事だし、成長する為には必要な過程だよ。今思えば、僕も看護師として働き始めた時はしんどかったなぁ…」



ﾃﾞｨﾉ「ミョンホさんはどうやって乗り越えたんですか？」



ﾐｮﾝﾎ「んー…子供たちを置いて逃げるのは卑怯だと思って。」



ﾃﾞｨﾉ「置いて逃げる…？」



ﾐｮﾝﾎ「誰だって、病気になりたくてなった訳じゃないでしょ？
　 それでも小さな体で毎日を一生懸命に生きてる子供たちを見てるとさ…僕が苦しんでるのは、自分がやるって決めた道だから。」



ﾃﾞｨﾉ「…っ、」



ﾐｮﾝﾎ「情けなくなったんだよね、正直…
　 だから、自分で乗り越えたって言うよりは子供たちに鼓舞されてたのかもしれない。どんなに挫けても、逃げちゃいけないって。」



ﾃﾞｨﾉ「そう…ですよね…」



ﾐｮﾝﾎ「ディノは向いてると思うよ、この仕事。」



ﾃﾞｨﾉ「だと良いですけど(笑)」




どんなに注射が上手くて医療知識があったとしても
相手の心が分からなかったらこの仕事は出来ない。

ケアするのは病気だけじゃないから…
だからこそ僕は、ディノなら立派な看護師になれると思うよ。

※作者より→←▼ふたつの顔

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