【SVT】smile flower ~✩.*˚

▼ふたつの顔 ページ47

ディノくんが仕事のことで落ち込んでて
元気だして欲しかったから、慰めてた。


少しは気持ちが楽になってくれたみたいだけど
目が変わって、突然やる気スイッチがON。


肘の下にタオル敷いて、駆血帯で腕縛られて、
今からほんとに注射される気分…






ﾃﾞｨﾉ「うわっ…え？」



ﾎｼ「Aちゃん、力抜いてリラックスしてあげて(笑)」



A「してるつもりだけど…」



ﾃﾞｨﾉ「これは凄いな…ちょっと逆の腕も見せてくれる？」



A「まさか針とか持ってないよね？勢いで挿しそう…」



ﾃﾞｨﾉ「ここに良さそうな血管があるけど…」



A「聞こえてないし。」



ﾎｼ「…、(笑)」






ディノくんが完全に自分の世界へ入っちゃった…






ﾃﾞｨﾉ「ヒョンならどこにする？」



ﾎｼ「俺？Aちゃんちょっとごめんね〜…
　 んー、そうだなぁ…Aちゃん日によって違うもんね〜(笑)」



ﾃﾞｨﾉ「俺ならここにするかな、どう？」



ﾎｼ「そう思うだろ？でも多分ここは深いから厳しいよ。」



ﾃﾞｨﾉ「マジ？じゃあどこが良いんだろ…」



ﾎｼ「ここ触ってみて、」



ﾃﾞｨﾉ「…え、ここ？」



ﾎｼ「今日のAちゃんのコンディションならここが最善かな。」



ﾃﾞｨﾉ「ほんっとに看護師泣かせの血管してるんだね。」



A「ねぇ、もういい？さすがに痛い…」



ﾃﾞｨﾉ「あっ、ごめんごめん!!」



ﾎｼ「腕痺れたでしょ、大丈夫？(笑)」



A「二人とも怖いよ…真剣にやりすぎ…」






軽く縛ってたとはいえ、さすがに腕が限界…
慌てて駆血帯を外してマッサージしてくれてる時の顔は
いつもの優しいディノくんに戻ってた、けど…






ﾃﾞｨﾉ「ごめんねAちゃん、ほんとごめん…」



A「そんなに謝らなくても大丈夫だよ(笑)」



ﾃﾞｨﾉ「つい真剣になっちゃって…」



A「看護師さんのディノくんは尊敬するけど…
　 私と接してる時はちょっと嫌かな、ただいつものディノくんがいい。」



ﾃﾞｨﾉ「あぁ、うん…」



ﾎｼ「もしかして看護師の俺も嫌い？(笑)」



A「うん、痛い事する時はキライ。」



ﾎｼ「だよね〜(笑)」



A「でも、二人みたいな人が看護師さんだから頑張れるんだよ。」



ﾎｼ「どういう事？」



A「んー…そういうこと。」



ﾎｼ「ん？(笑)」





ちゃんと心に寄り添ってくれる人だから…
少なくても私は安心するし、頼りになるってこと。

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