【SVT】smile flower ~✩.*˚

▼じゃあ行こうかな ページ26

A「…っ、はぁ…」





どうしよう…授業中、動悸がし始めて治まらない…

最近は動悸を感じる事があんまりなかったから
こんな風に突然起き始めると、"慣れ"が消えて余計にしんどく感じる。

久しぶりだから気になって不安にもなるし…

それで一応ホシくんに電話してみたけど出なかった。
お仕事中だから当たり前なんだけど…

外来か病棟に電話して、誰かに繋いでもらおうと思ったけど
それはそれでなんて言えばいいか分からないし、変に緊張もするし…






A「あっ、ジョンハン先生。」






先生はいつもポケットにスマホ入れてるって言ってた。
だから、何かあればいつでも連絡しておいでって。

"ジョンハン先生、今日病院いるの？"
って、とりあえず所在確認のメッセージを送信。






A「"お仕事してるよ"、か…そうだよね、平日だもん。」






どうしたの？って質問に"分かった、ありがとう"って適当に返して
次の授業が始まったから、スマホはカバンの中にしまった。






A「うわっ…」






授業が終わってスマホを確認したら
ジョンハン先生からの不在着信が8件。

そうだよね…突然連絡したから心配してるよ…






ｼﾞｮﾝﾊﾝ「もしもし、A？」



A「先生ごめんね、電話出られなくて。」



ｼﾞｮﾝﾊﾝ「何かあった？体調悪いの？」



A「うん…動悸がしてて、大丈夫かなって。
　 一応相談しようと思ってホシくんに電話したけど出なかったから、ジョンハン先生に連絡してみたの。」



ｼﾞｮﾝﾊﾝ「隠さずにちゃんと連絡出来てえらいね、今どこ？」



A「学校。でももう終わったよ。」



ｼﾞｮﾝﾊﾝ「じゃあ今からこっち来る？」



A「んー…病院行くほどじゃない気もするし…」



ｼﾞｮﾝﾊﾝ「家に帰っても夜まで一人でしょ？」



A「うん。」



ｼﾞｮﾝﾊﾝ「心細くない？」



A「まぁ…少し…」



ｼﾞｮﾝﾊﾝ「なら病院においで、先生も心配だし。
　 今日は外来にスンチョルもいるし…と言うか先生迎えに行こうか？一人で来れる？」



A「バスで行けるよ、大丈夫(笑)」



ｼﾞｮﾝﾊﾝ「慌てずにゆっくり来るんだよ？いい？」



A「うん、」



ｼﾞｮﾝﾊﾝ「途中でしんどいと思ったら無理せずに連絡すること。」



A「わかった、じゃあまた後でね。」






確かに、このまま家に帰っても一人だから不安…
とりあえず病院行って、カフェで時間つぶそ。

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