【SVT】smile flower ~✩.*˚

▼もぐもぐ、のち【でぃの】 ページ17

*ﾃﾞｨﾉside



ﾃﾞｨﾉ「Aちゃん、無理に食べなくていいからね。」



A「…」



ﾃﾞｨﾉ「Aちゃーん？」



A「にげる…」



ﾃﾞｨﾉ「逃げる…？何が？」



A「これ…」



ﾃﾞｨﾉ「…あぁ(笑)」






一点見つめたままフリーズしてるから何かと思えば
手に力が入らなくて、お箸で麺を掴もうとしてもツルツル滑るみたい。






ﾃﾞｨﾉ「ちょっとお箸貸してくれる？」



A「ん。」



ﾃﾞｨﾉ「食べやすいようにしてあげるから、ちょっと待っててね。」






キッチンからお椀を一つ持って来て
そこにうどんを少し移し入れて、麺を短くカット。

スープも少し足してあげて、お箸の代わりにフォークを持たせる。






ﾃﾞｨﾉ「はい、どうぞ。」



A「ありがと…」



ﾎｼ「Aちゃん食べてるー？」



A「…、(ｺｸﾝ)」



ﾎｼ「何でフォーク…」



ﾃﾞｨﾉ「ごめん、これしか方法が思いつかなかった。」



ﾎｼ「うん…職業病だな。」






ヒョンが言いたいことは分かるよ。

食べさせ方が赤ちゃんみたいって言いたいんでしょ？
仕方ないじゃん、この方法以外で思いつかないんだから。






A「ごちそうさま…」



ﾃﾞｨﾉ「もういいの？」



A「…、(ｺｸﾝ)」



ﾃﾞｨﾉ「お部屋戻る？」



A「ん…」



ﾎｼ「薬持って行ってあげるから休んでていいよ。」



ﾃﾞｨﾉ「じゃあお部屋行こ。」






うどんの摂取量、三本くらいかなぁ…(笑)
でも、全く食べないよりは良いよね、うん。





＿ｶﾞﾁｬ、





…あれ？
今さっきベッドに寝かせたばっかりなのに戻って来た…？






ﾃﾞｨﾉ「Aちゃんどうした？」



A「…はきそう。」



ﾃﾞｨﾉ「吐きそう!?だっ、大丈夫!?」



A「っ、…」






フラフラしながらもトイレに直行。

ドアを閉めてるから中の様子は分からないけど
苦しそうな咳き込みが聞こえるから、嘔吐してるのは間違いない。






ﾃﾞｨﾉ「大丈夫かな…」



ﾎｼ「薬飲めそうにないか。」



ﾃﾞｨﾉ「でも熱高いし解熱剤…いや、無理だよね…どうしよう…」



ﾎｼ「ウォヌ先生が座薬も出してくれてるから飲めなくても大丈夫。」



ﾃﾞｨﾉ「え、そうなの？」






病院にいた時は吐き気もなくて薬も飲めてたから
てっきり錠剤しかないと思ってた。

ウォヌ先生、こうなる事を予想してたんだよね…

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