▲心に決めた夜【すんちょる】 ページ28
【ｽﾝﾁｮﾙside】
ｽﾝﾁｮﾙ「どんな夢見たの？幽霊？」
A「…(ﾌﾙﾌﾙ」
ｽﾝﾁｮﾙ「高い所から落ちるとか？俺よく見るんだよな、その夢。」
A「…、」
部屋に連れてきて、ヘッドライトだけつけて
時間も時間だからとりあえずベッドの中へ戻したけど…
よっぽど怖い夢だったのか、まだ不安そうな顔してる。
ｽﾝﾁｮﾙ「無理に話さなくていいよ。夢なんてすぐ忘れるから、」
A「気付いたら…知らない…ところにいたの…」
ｽﾝﾁｮﾙ「ん？うん、」
A「知らない人…ばっかりで…」
ｽﾝﾁｮﾙ「うん、」
A「どんなに探しても…先生も看護師さんもいなくて…
そのうち…誰もいなくなって…ひとりぼっちに…っ、なって…」
ｽﾝﾁｮﾙ「そっかそっか、分かったから、もういいよ。怖かったな(撫」
A「…っ、」
それで怖くなって病室から出て来たのか。
看護師に足止めくらっといて逆に良かったかもな…
もしほんとに誰もいなかったら、不安で仕方なかったはずだから。
ｽﾝﾁｮﾙ「…ジョシュアの所に戻りたい？こっちの病棟は嫌か？」
A「…、」
ｽﾝﾁｮﾙ「良いよ、正直に言ってくれて。先生もその方が、」
A「こっちでもいい…」
ｽﾝﾁｮﾙ「無理しなくても良いんだって(笑)」
A「無理…してない…だって、みんな優しくて面白いから。」
ｽﾝﾁｮﾙ「…そっか。嬉しいな、そう言ってもらえると。」
意外だった…戻りたいって言うと思ってたから。
実際、移ってきて数日は
ジョシュアの所に戻りたいって泣いた事もあった。
だから、もしかしたら今の言葉も
もう戻れないと思って諦めたうえで言ってるのかと思ったけど…
ﾐﾝｷﾞｭ「先生、Aちゃん寝ました？」
ｽﾝﾁｮﾙ「うん、寝た。」
ﾐﾝｷﾞｭ「先生も早く帰って休んでください。」
ｽﾝﾁｮﾙ「これ見てみ、」
ﾐﾝｷﾞｭ「あっ…」
ｽﾝﾁｮﾙ「俺今日泊まるわ(笑)」
スヤスヤ寝息を立て始めたから、そっと立ち上がろうとした時
いつの間にか白衣の袖を掴まれてる事に気付いた。
これが、今のAちゃんの本心なんだって思ったら
頼られてる事が、嬉しくてたまらなかった。
ｽﾝﾁｮﾙ「俺が…俺たちが守ってやるから…一緒に頑張ろうな。」
"大丈夫、絶対ひとりぼっちにはさせない"
静まった病室で一人、心の中でそう誓った夜だった。
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ORI(プロフ) - ゆにさん» コメントありがとうございます( ¨̮ )いつ更新出来るか分かりませんが、リストに追加しておきます！お待たせしてしまうと思いますが、ご了承ください(´;ω;) (2023年2月25日 22時) (
レス) id: bc8df6ecae (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - コメント失礼します☺︎リクエストがあるのですが…熱せん妄で何かに怯えてる主人公ちゃんのお話を読んでみたいです！よろしければお願いします☺︎いつも更新ありがとうございます☺︎ (2023年2月25日 1時) (レス) id: 39bd297dc3 (このIDを非表示/違反報告)
ORI(プロフ) - びびさん» こちらこそ、温かいコメントありがとうございます(泣)日々お話を書く原動力なります( ¨̮ )これからも楽しんでもらえると嬉しいです♡ (2023年2月22日 22時) (レス) id: bc8df6ecae (このIDを非表示/違反報告)
びび(プロフ) - コメント失礼します☺今回もすごくほっこりしながら読ませて頂きました(T_T)♡更新ありがとうございます、これからも楽しみにしています！ (2023年2月22日 10時) (レス) id: 35ae13d1b2 (このIDを非表示/違反報告)
io - ありがとうございます!! (2023年2月19日 21時) (レス) id: dd8ba886ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ORI
| 作成日時：2023年1月18日 18時
