▽転落【でぃの】 ページ34
【ﾃﾞｨﾉside】
退院した子の忘れ物を総合受付に預けて
急いで病棟に戻る途中、一人で歩いてるAちゃんに会った。
ヒョンと行き違いになったみたいだけど
話聞いてる間、どこか様子がおかしくて気になる…
ﾃﾞｨﾉ「Aちゃん、レントゲン行くの？」
A「うん…」
ﾃﾞｨﾉ「放射線科は1階じゃなかった？ここ2階だよ？」
A「…あれ？あ、ほんとだ…」
ふらついたり、ぼーっとしたり…
どうしちゃったんだろ、突然…
ﾃﾞｨﾉ「Aちゃん行こ、送ってってあげる。」
A「いいよ…ディノくん早く戻らないと怒られるよ…」
ﾃﾞｨﾉ「だからって放っておけないよ。大丈夫だから一緒に行こう。」
確かに、忘れ物預けに来ただけだから
寄り道して戻るのが遅くなったら注意を受けるけど…
だからってこのまま一人で行かせられない。
ﾃﾞｨﾉ「気分悪い？どこかで車椅子借りてこようか？」
A「ううん、大丈夫…すぐそこだから歩けるよ。」
ﾃﾞｨﾉ「じゃあ…エスカレーターで下に行こうか。」
A「うん。」
ここから最短ルートで放射線科まで行かなきゃ…
ﾃﾞｨﾉ「Aちゃん、足元気を付けて。」
A「うん…」
ふらつくAちゃんを支えながらエスカレーターに乗り
周りに知ってる人が居ないかキョロキョロ見渡す…
誰か顔見知りの人でもいれば
助けてもらえるんだけど…
なんて、考えていたその時…
A「…っ、…」
ﾃﾞｨﾉ「Aちゃん大丈夫？もうすぐ着くから、」
＿ﾌﾗｯ
ﾃﾞｨﾉ「っ、危ないっ…っ、!?」
突然、Aちゃんの体が大きく揺れて
それを支えようとしたけど重心が下へ向かってのしかかった。
“落ちる”
そう思った瞬間、咄嗟にAちゃんの頭を守る体勢を取ったけど
それと同時にエスカレーターの下まで一気に転げ落ちた。
ﾃﾞｨﾉ「…っ、Aちゃんっ…」
A「…」
転落の衝撃で身体中が痛い…っ、
それでも声を絞り出してAちゃんに呼び掛けるけど
返事はなくて、ぴくりとも動いてくれない…
◇「大丈夫ですか!?」
◆「誰かストレッチャー!!」
周りの人が集まってきた…
俺はいいから…Aちゃんを先に…
そう伝えたいのに、痛みで声が出ない…目が…開けられないっ、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1773人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ORI(プロフ) - しゅうさん» コメントありがとうございます❁¨̮ (2022年6月7日 22時) (
レス) @page46 id: bc8df6ecae (このIDを非表示/違反報告)
しゅう - 最近気に入ってすごく楽しく読んでいます!ディノちゃん続きがすごく楽しみです！！これからも頑張ってください!! (2022年6月7日 14時) (レス) @page45 id: 755b7aa2ff (このIDを非表示/違反報告)
ORI(プロフ) - ソラさん» コメントありがとうございます❁¨̮リクエストは今のお話の流れで書きますね(*ˊᵕˋ* ) (2022年6月5日 22時) (レス) id: bc8df6ecae (このIDを非表示/違反報告)
ORI(プロフ) - じあさん» 了解しました( ¨̮ ) (2022年6月5日 22時) (レス) @page45 id: bc8df6ecae (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - ディノちゃんが発熱してしまうお話を書いていただきたいです…打撲で発熱することもあると聞いたので…患者（読者）のリクエストではなくてすみません!!いつもお話楽しみにしております!ORI さんもお体気をつけてください! (2022年6月5日 0時) (レス) id: 0354b24e7f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ORI
| 作成日時：2022年4月5日 18時
