▼手から伝わる不安【すんちょる】 ページ12
【ｽﾝﾁｮﾙside】
A「…ぐすっ、」
ｽﾝﾁｮﾙ「落ち着いた？」
A「んっ…」
ｽﾝﾁｮﾙ「じゃあベッド戻ろう、ゆっくり立つよ。」
20分以上かかって、やっと落ち着いた。
フラフラする体を支えてベッドに座らせても
Aはまだ俺の白衣をギュッと握ってる。
だから目線が合うように、Aの前へしゃがんだ。
ｽﾝﾁｮﾙ「A、先生の顔見て。」
A「…っ、」
ｽﾝﾁｮﾙ「手の力抜いてごらん、痛くなるよ。」
A「やだっ…」
ｽﾝﾁｮﾙ「どこにも行かないから。約束する。」
A「でも…っ…せんせっ、やめちゃうって…そんなのやだっ…」
ｽﾝﾁｮﾙ「辞めたりしないよ、そんなこと考えたことも無い。
Aが居るのに、置いて行けるわけないだろ？」
A「っ、」
ｽﾝﾁｮﾙ「ほら、大丈夫だから手の力抜いて。」
A「…、」
ｽﾝﾁｮﾙ「そう、良い子だ。」
手の力は抜けたけど、まだ白衣は掴んでる…
これは相当の恐怖心と不安を感じていた証拠。
ｽﾝﾁｮﾙ「じゃあ、白衣じゃなくて先生と手繋ごう。
ほら、こっちの方が温かくていいだろ？」
A「ん…」
ｽﾝﾁｮﾙ「先生さ、向こうの病院に知り合いがいるんだよ。
それで、病気の人を一人でも多く助けてあげる為の研究に誘われたんだ。色んなこと調べたり、意見を出し合ったりしてて、そのせいで忙しくなってさ…ごめんな、寂しい思いさせて。」
A「…」
ｽﾝﾁｮﾙ「俺がAを不安にさせたよな…ほんとにごめん。
でも、ここを辞めるとか、そんな事は絶対にないから。それだけは信じて欲しい。」
A「…」
今は何を言っても駄目か…
Aの不安は完全に拭いきれない。
A「せんせっ…」
ｽﾝﾁｮﾙ「ん？」
A「今日…かえっちゃう…？」
ｽﾝﾁｮﾙ「まさか、今日は帰らないよ。
Aのそばにいるから、朝までずーっと。」
A「…約束…」
ｽﾝﾁｮﾙ「うん、約束。だから安心して寝なさい。」
この状況で帰れるわけないだろ。
さっきまでのAの姿を思い出しただけで
俺まで怖くなるんだから。
A「…」
ｽﾝﾁｮﾙ「おやすみ、A。」
これ以上Aを不安にさせられない…
これからの事、しっかり考えないと。
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ORI(プロフ) - siNさん» コメントありがとうございます( ¨̮ )そう言って頂けると私も頑張れます❁¨̮本当はもっとそういうシーンを書こうと思うんですけどつい少なくなってしまって…もっと増やせるように出来ればと思います。これからも宜しくお願いします☆ (2022年4月1日 23時) (
レス) @page48 id: bc8df6ecae (このIDを非表示/違反報告)
siN - 毎日更新を楽しみにしている者です。嘔吐シーンをこんなに上手に違和感なく入れられていて素晴らしいと思いました。(個人的にそういうシーンが好きなもので…)これからも楽しみにしています！何回も読み返します！！！ (2022年3月31日 23時) (レス) id: 748c78111e (このIDを非表示/違反報告)
ORI(プロフ) - ヨハンさん» こちらこそ、素敵なコメントありがとうございます( ¨̮ )これからも楽しんで貰えるよう、更新頑張ります❁¨̮ (2022年3月23日 9時) (レス) id: bc8df6ecae (このIDを非表示/違反報告)
ヨハン(プロフ) - 続編おめでとうございます♡ 読者様のリクエストが反映されてると分かっていながらも、主人公ちゃんの容態が急変するとついハラハラしてしまいます！(笑)いつも素敵なお話をありがとうございます、応援しております！ (2022年3月23日 0時) (レス) id: 313d61d602 (このIDを非表示/違反報告)
ORI(プロフ) - カリナさん» 今回はジョンハン先生多めとなっております(笑)コメントありがとうございました❁¨̮ (2022年3月20日 1時) (レス) id: bc8df6ecae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ORI
| 作成日時：2022年2月6日 21時
