Horizon / S (ページ23)

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23)あの夏の夕立ぐらい泣いていいからページ23

考えても意味ない、もうええ

なんて吹っ切れてギター買わずに店を出た。

安「はぁーーっ…。」

ポケットに手を突っ込み

大きなため息ついて家に戻る。

・

家の前に着いて気がつく。

安「あ、鍵あらへん…。」

丁度、オカンもおらんくて入れへんし…、
オトンは8・9時にならんと帰ってこんし…。

・

多分落したんだろう、思って

来た道戻ろうと思たけど、

゛もうええわ゛ってなってもうて。

玄関前の階段に座り、仕方なく

多分早めに帰ってくるだろうオカンを待った。

・

・

待ち時間は暇で、

携帯は充電切れてて。

なんもすることなくなって。

そのまま、なんか眠たくなってしもて

安「……＿＿＿＿＿。」

意識が遠のいてった。

・

・

安「んっ…、」

何か違和感感じて目が覚めると

俺の身体にブランケットが巻かれてた。

どおりであんまり寒くないんやなって

思ったけど、誰がこんなん…

と、ふと隣見ると

俺に寄り添う形で寝てるAがおった。