18話 ページ22
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｢ただいまー。｣
｢あ、しょーくんお帰りなさいっ｣
買い物もそこそこに、夕方頃に帰路につく。そろそろちび達も寂しがる頃なんじゃないかなと思いながら家に入ったら、じゅんが思い切り抱きついてきた。
抱き上げて目元を見たら、うっすらと涙の跡が。あー、こりゃ泣いてたな？
｢じゅんー、泣いてたな？｣
｢な、泣いてないっ｣
｢くふふ、じゅんくん寂しいってずっと泣いてましたよ｣
｢ちょっと！かず余計なこと言わないで！｣
おっさんだっこー、と智くんのところに来たかず。かずが智くんのことをおっさんと呼ぶ時は、大抵が寂しくなった時の照れ隠し。それがわかってる俺と智くんは、思わず笑い合った。
｢まさきは？｣
｢まーくん寝てる。｣
リビングに入ってかずが指差した先に、ソファですやすやと眠ってるまさきが。きっと2人のお世話に奮闘したんだろう、完全に熟睡してる。
ソファの近くにあるテーブルに、まさきのために買った本をそっと置いてやった。
｢あ、おみやげ？！｣
｢そーだよ。かずとじゅんのも買ったからね、3人で仲良く読むんだよ｣
｢うん！じゅんくん、どっち読む？｣
｢俺はねー、こっち。｣
2人で仲良く本を読み出したのを見計らって、3人が最近ブームのピザを注文しておく。まさき、起きたらニ重で喜ぶんだろうな。あー可愛い(笑)
｢あ、そうだ。翔くんー。｣
｢ん？何？｣
｢これ、進路調査票。母ちゃんに見せといて｣
｢あー、わかった。…んん？｣
智くんが思い出したように部屋から持ってきたくしゃくしゃの紙。進路調査なんて、もうそんな時期なんだなーと思って覗いたら、衝撃の文字が。
｢就職｣…？この人、本気…？
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作者名：おうす | 作成日時：2017年6月7日 20時
