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花火は段々とフィナーレに近づいた







「そろそろ終わっちゃうかな?」







赤や黄色、そして青

たくさんの光が何回も連続して
花火大会の終わりを注げるような
大きな光に変わった






「あ…今の綺麗」

「ね、めっちゃ綺麗」







この大きな花火の音の中でも
しめの声は聞き取りやすい







「なんかさ、終わっちゃうの、やだね?」





そろそろ終わりだろうという時に
しめはわたしの方をみて
そう呟いた



「…そうだ、ね」



わたしがそう返事をすると
またニコッと笑って
握っている手の力を
さらに強めてくれたのが分かった





「Aちゃん」

「…ん?」




しめはわたしの目をじっと見て
段々と顔を近づけきた

そして、









…唇が重なった









…え?
わたしキスされた?



気付けば花火大会は終わり
最後の花火に対する周りの人の
拍手でどちらからともなく

唇が離れた







「しめ…?」



しめは少し下を向き、
わたしに対して
上目遣いをするように
視線を合わせてくれた





「しめ、わたし…」








好き





わたし、しめの事が、好き









「す…」

「ごめんね、キスして」

「…え?」

「…でも付き合えない」







それだけ告げて
しめはわたしの前から去っていった

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作者名:そら | 作成日時:2018年7月20日 22時

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