喧嘩 [紅一点] ページ5
"壱馬side"
「あんなこと言われてるのに黙ってられない!!」
「いや、いいんだって俺は!別に気にしてないって、、」
珍しく言い合いしながら楽屋に入ってきたAと翔平
陣さんやRIKUさんはあたふたしながら2人に近づく
「どしたんどしたん!2人とも落ち着き!」
「何があったの、、」
するとAが口を開く
「だって、、、さっきのスタッフさん達、翔平のことバカにしてた、、。しかも絶対聞こえるように言ってたもん、、」
「だから俺は気にしてないってば、、」
「私が嫌なの、、!!」
なるほどな。
Aは優しくて正義感が強い。
バカにしたスタッフに言い返したんやろうな、、
でも翔平はAが言い返すことで次はAがなんか言われたら、、って思ったんやろな、、
2人の言い合いはだんだんヒートアップしていって、陣さんとRIKUさんに任せて静かに見守っていたメンバーも慌て出した
そろそろ止めなあかんな、、
「A、翔平、ちょっと落ち着け」
Aの腕を掴んで自分の胸に引き寄せ、背中をトントンと叩く
翔平も樹に肩を掴まれ、ようやく2人とも落ち着いた
「壱馬さん、、」
今にも泣き出しそうな潤んだ瞳で俺を見上げるA
「2人ともお互いを想ってこうなったんやから、もうやめとき」
Aを抱きしめたまま2人に向かって告げた
「、、、しょへ、、ごめんね、、」
「いや、俺こそ、、庇ってくれたのにごめん、、」
お互いちゃんと謝って、次の瞬間には笑顔を浮かべていた
良かった、、
ほんまお兄ちゃん心配したで
そう思いながらAの頭をぽんぽんと撫でる
「壱馬さん、ありがとうございます!!」
可愛らしい笑顔を向けられ、その後しばらくAを独り占めしたのはここだけの話。
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作者名:ysakamosan | 作成日時:2022年6月24日 23時