いろんな川村さん。(川村壱馬) (ページ26)

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ここ、、どこだろう、、どこかの倉庫、、？

手は縛られていて動かせない。

「おっ！起きた〜？」

「あの、、なんなんですかこれ」

さっきの男達だ。私を捕らえて楓士雄を誘き寄せるつもりなんだろう。

「もうすぐ来るかな〜？だいぶキレてたからな〜あいつ(笑)」

電話、、したんだ、、

私の携帯を片手にちらつかせて馬鹿にするように笑う男達。

「言っておきますけど、楓士雄はあんたたちなんか一瞬で倒しますから」

「へ〜自信あんだね〜！でも俺らにはとっておきの作戦があるから」

「そんなの、通用しない」

そう言った瞬間、今までヘラヘラと笑っていた男の顔つきが怒りの表情に変わり、私の頬を思い切り殴った。

「うるせえなぁ、、その口塞いでやろうか？」

っ、、

グッと顎を掴まれたその時、ものすごい音がして入り口に視線を向けた

「おめぇら、覚悟しろよ」

「よぉ！花岡楓士雄！お前は俺たちには勝てねえよ！」

楓士雄の目は獲物を狩る狼のように鋭くて、私のことを一瞬も見ずに、男達に殴りかかった。

何人もの相手を次々倒していく楓士雄

最後の一人、私を殴った男。そいつをめがけて思い切り拳を上げたその瞬間

「きゃっ！」

そいつは私の腕を引き、楓士雄との間に入れ、私を盾にするかのように後ろに隠れた。

楓士雄の拳が飛んでくるのを避けられる訳もなく、ぎゅっと目をつぶったが、なにも当たらない

恐る恐る目を開けると、楓士雄の拳は私の目の前で止まっていて、そのまま、グッと握った拳を開き私の頭を撫でた。