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「あのっ、壱馬さん、、」
「ええから」
だめ、、こんなの、、
「か、壱馬さんっ、衣装が濡れちゃいます」
無理やり壱馬さんから離れ、タオルで優しく壱馬さんの服を拭いていく
でもそれも阻止されて、私の腕はまた壱馬さんに掴まれる
「なんで言わんの、こんなんありえへんやろ」
「、、頼れないです。頼る人なんていないです」
本当にそう。頼る人なんて私にはいなくて、今までも全部抱え込んできた
「じゃあ俺に頼って、これからは」
「壱馬さんに、、?無理です、、なんの関係もないのに、、」
「好きやから」
、、なにそれ、、どういうこと、、?
「Aちゃんのこと、好き。ずっと前から。だから頼ってほしい」
なにも言えなくなった私に
「あっ、でもあれやで?返事今すぐしてとかじゃないから!あのー普通にあの、、友達からって思ってるし、、その、、」
慌てる壱馬さんがなんかおもしろくて、、
いつのまにか涙も収まっていた
「ふふっ、ありがとうございます壱馬さん」
「おん、、なんか恥ず、、でもそれが本心やから」
いつでも真っ直ぐで、すぐに気づいてくれて、優しくて男らしい。そんな壱馬さんに惹かれていくのも時間の問題だと思う。
この騒動のことは壱馬さんが穏便に済ませてくれて、ほかのメンバーさんやスタッフさんには知られる事なく、上部の方にだけ伝わり、先輩は事務所を自ら退社する形になった。
いつか壱馬さんとお付き合いできたら、、
きっと幸せだと思う
「なににやけてんの(笑)」
「えっ、にやけてました?」
「うん、おもっきり(笑)」
今日もまた何気ない会話をかわして、
そんな毎日が続けばいいな。
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作者名:ysakamosan | 作成日時:2022年6月24日 23時