いろんな川村さん。(川村壱馬) (ページ30)

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「ふぅー、お願いしますー」
「一本目どうでしたか？」
「うん、順調」

可愛らしい笑顔で答える壱馬さん。

あっ、、さっき壱馬さんと距離近いって言われたんだった、、

また先輩が見てるかもしれないと思い、あまり話さないように壱馬さんのヘアメイクをしていると

「えっ！？それどうしたん！やけど！」
「っ、あ、あぁ〜、さっきアイロンでちょっと、、へへ」
「まじで？冷やした？」

そういえばバタバタしてて冷やす暇なかったな、、

「後で冷やします！大丈夫ですよーこのくらい(笑)」
「後でって、、すぐ冷やさなあかんで、、傷跡残るから」
「ありがとうございます心配して下さって」

壱馬さんは、大やけどを負っているにも関わらず平気そうにする私をおかしく思ったのか目を合わせて低い声で

「誰かにされたとかないよな？」

っ！

勘の鋭い壱馬さんはさらっと当ててくる

「ないですよ！大丈夫ですって！(笑)」
「、、そう？ほなええんやけど、、」

二本目の撮影に送り出し、なんとかやけどのこともバレずにすんだ

ほっと一息ついていると、先輩がメイク室に入ってきて

「だからさあ、近いって言ったよね！？」

先輩、、やっぱり見てたんだ、、

そう言って私のメイクボックスからアイシャドウを床に思い切り投げつけた

「何突っ立ってんの？片付けたら？」

あまりの怒りっぷりに驚いてしまって声も出なかった

粉々に散らばったアイシャドウ。
タオルを出して床を拭く
あーあ、これ高かったんだけどなあ、、

"ビシャッ"

えっ、、