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#17 ページ17









昼休み、丸ちゃんに「今日は一緒に食べられへん」とメッセージが届き、


ぼっち飯をキメる。




中庭の小さなひとりがけのベンチに座って、


空を眺めながらご飯。


たまにはこういうのもいいね。





?「雨降るで。」


突然話しかけられて振り向くと真っ白な肌をマスクで隠した人。



『よかぁまさん』




横「なんや自分、俺の事知ってるん?」



口に唐揚げ入れてすぐやから上手く喋られへんくて
必死に頷く。





横「あー、あれか。学校一人気のお姫さんか」


マスク越しで見えないはずの口角がニヤリと上を向いた。




『わぁ僕も有名人やなぁ』



横「そんな有名人に知られてるなんて…俺なんかした?」



『あ、そうや!トランペット。出来るんやろ?』



横「……は?え、まぁ練習中やけど」



『軽音部はいろ?!』



横「えっいや俺部活入ってるし……」




『何部?』



横「ば、ばすけ」




『じゃあもう引退してるやん』


横「ばっかお前なぁ」




『な?入ろ?モテるで?』





横「部活をモテるモテへんで選んだらあかんやろ」



『じゃあなんでバスケ入ってるん』




横「…楽しいし、バスケ」




『ほぉん……




まあ、今日の放課後第三音楽室来てな?』






横「えっ、ちょぉまてって!」







ポツポツ降り出した雨から逃げるように僕は教室まで走った。









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作者名:ゆうか | 作成日時:2020年3月14日 14時

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