【男主】益者三楽 (ページ15)

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#15 ページ15

…

『いや、そんな急に言われても……』

頭の整理つかへんやん。

え？丸が僕のこと好き？

それって、今の感じやと…『恋人』とかそういう系の好きやんな？

丸ちゃんのことは、今まで『友達』としか美てへんかったから、

急に言われても困るというか……ビビるというか……

丸「ご、ごめん……そうやんな…」

『……丸』

悲しそうに地面を見つめてた目が、

僕の目と合う。

キラキラ輝いてて、

うるうるしてて、

綺麗な目。

『…ありがとう。気持ちは嬉しい。すごく。』

今まで色んな人に告白してもらったことはあったけど……

なんやろ、この胸の高鳴り…

丸「…っ……あり、ありがとう」

『…うん。じゃあ帰ろ？』

ニコって笑うと、丸ちゃんも笑う。

ふわふわの頭を撫でると、ちょっと湿ってるけど、

触り心地のいい形してる。

丸「……大好きやで？」

『ありがとう、僕も友達としては最強に好きやで～』

丸「んふふ」

『ふふ』

繋いだ手がブンブン後ろ行ったり前に行ったり。

丸ちゃんはニコニコ、してるけど。

眉毛ずっと下がってる。

『明日は、勝手にしやがれ弾くからね～』

丸「えっ、嘘やん」

…