【男主】益者三楽 (ページ1)

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…

大「おはよう」

『……はよ』

パーカーを頭っから被ったまま投稿する僕は、

とある高校に通う学生で、

大「今日の放課後さ、駅前にできた新しいパンケーキ食べに行こや」

『大倉の奢りならね』

大「え、まじで？！やったー！」

『…いちばん高いやつだよ？』

ニコニコ笑って校舎まで走りながら大倉は僕に叫ぶ

大「任せて！その為にバイトしてるんやもん」

軽音部、部長代理。

身長は167cmと小振りで

「わっ、姫だ！」

「朝から姫に会えた！ラッキーじゃん！」

「目ェ合ったー！！！」

「美しすぎ……姫……」

何故かファンクラブがあったり、

「俺明日告るわ」

「俺は今日告る」

全学年の男女問わず告られたりする『姫』

それが僕。

安「今日も人気やなぁ」

『なんで朝っぱらから……人多すぎ祭りかアホ』

安「もっと愛想よォした方がええで？
せっかく門の前で7時くらいからずっと待っとってくれとる人らやのに、

にこぉってしてみ？ほら、ありがとぉって」

この小さいのは僕の幼馴染の安田章大。通称:しょーた(そのまんまや)。

色々と気を使ってくれるし、アドバイスもくれるし、教科書貸してくれるような根っからの良い奴。

一緒に軽音のギター(リード)をやっている。

ちなみに僕はギター(サイド)。

大倉はドラム。

錦戸はギターボーカル。

2年の丸ちゃんはベース。

振り返って笑顔を作れば視線は僕に釘付け。

『いつもありがとね、もうすぐチャイムなるし、教室入ろ～？』

手を振って呼びかけると数人を残してほとんどのやつが叫んだ後、ゾロゾロと集団登校が再開される。

いつもはこれをしないから、僕が歩く場所は全部人だかりで行き詰まってしまう。

安「モテるのも大変やね」

『姫ってのが気に食わない。』

そんな僕の日常ー

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