転校生、忍者少女 (ページ16)

今日:20 hit、昨日:1 hit、合計:86,497 hit

モヤモヤの時間ページ16

磯貝ｓｉｄｅ

　図書館をでて天を探す

　どこにいるんだ？

　本校舎の生徒が２人俺の横を通り過ぎた時だった

　「さっきの長髪の子可愛かったよな～」

　「な！黒髪で肌も白いし日本人形みたいだった」

　「あ～あ、五英傑が現れなければ俺等がナンパしてたのによ」

磯「！」

　ナンパ！？五英傑！？

磯「・・・」

　俺は胸の中にあるモヤモヤを払いながら天を探した

磯「いた」

　ようやく見つけたと思ったら

　やはり榊原にナンパされていた

貴『用事がある・・・邪魔だ』

　それでも声をかけてくる榊原

　邪魔っていってるだろ！はやくどけよ！

榊「もしや図書室に用事かい？あいつらとかな、それより僕と勉強しよ？」

　榊原は天との距離を縮めていく

　あんなことされればきっと女子はいちころだろう・・・

　もしかしたらＯＫするかもしれないという不安を頭をよぎった時だった

貴『先に約束があるから無理だ』

磯「！」

　それでも俺等との約束を優先してくれた天

　なんだろ・・・嬉しい

　だけどそれでもしつこい榊原にはもう我慢できなかった
　
磯「悪いけどこっちが先に約束してるんだ」

　だから２人の間に入って天をこっちに引き寄せた

貴『磯貝・・・』

　俺等はそのままその場を去った

　五英傑を敵に回すとＥ組のみんなに何するかわからないしな

　追いかけてこない五英傑を確認して

　少し歩いたところで天をみる

磯「大丈夫だった？」

貴『大丈夫だが・・・手が痛い・・・』

磯「え？」

　天の手を見ると俺の手とつながっていた

磯「あ！えとごごごめん！」

　慌てて手を放す

　それでもまだ繋いでいたかったと思う俺

貴『それより図書館はどこだ？』

磯「あ、やっぱり迷っていたんだ・・・」

　意外と方向音痴なのかな・・・

磯「じゃぁ行こうか、みんな心配しているだろうしね」

貴『ん』

　天の横を歩きながら俺たちは図書館に行った

　遅く帰ってきた俺たちを中村が冷やかしたのは言うまでもない

・