転校生、忍者少女 (ページ12)

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作戦実行の時間ページ12

貴女ｓｉｄｅ

寺「おいシロ！！イトナ！！」

シ「・・・寺坂君か、近くに来たら危ないよ？」

寺「よくも俺を騙してくれたな」

シ「まぁそう怒るなよ

　ちょっとクラスメイトを巻き込んじゃっただけじゃないか

　Ｅ組で浮いていた君にとっちゃ丁度良いだろ」

寺「うるせぇ！！てめーらは許さねぇ！！」

　寺坂はシャツを脱いでプールの中に降りた

寺「イトナ！！テメェ俺とタイマン張れや！！」

糸「・・・」

　寺坂はシャツを前にして構えている

　タコになにやら言われているが反対する寺坂

　シロがイトナに黙らせろと命令した

　皆が赤羽の作戦と寺坂を心配していた

寺「ぐッ！」

　寺坂がシャツでイトナの触手を受け止める

　・・・作戦は成功みたいだな・・・

　シロがイトナにもう一発命令したその時

　イトナが繰り返しくしゃみをした

　触手からは粘液がダダ漏れになる

　寺坂のシャツには至近距離から放ったスプレーがついているから

　あいつもただでは済まないだろう

　その隙にタコは原を救った

　私たちは赤羽の合図を見て全員プールの中に思いっ切り飛び降りる

　水がかかったイトナの触手はみるみる内に膨れ上がった

赤「だいぶ水吸っちゃったね殺せんせーと同じ水を

　あんたらのハンデが少なくなった」

シ「・・・・・・！！」

赤「で、どーすんの？俺等も賞金もってかれんの嫌だし

　そもそも皆あんたの作戦で死にかけてるし

　まだ続けるならこっちも全力で水遊びさせてもらうけど？」

　全員イトナに水をかける体制を取る

シ「・・・・・・してやられたな丁寧に積み上げた戦略が・・・

　たかが生徒の作戦と実行でメチャメチャにされてしまった」

　それからイトナとシロはその場を引いた

　それを見て全員が安堵する

　寺坂は赤羽を水に落としてなにやら喧嘩をしている

　そこにさらに中村などが加えられ赤羽に水をかけていた

　私は水から上がりそれを見ず自分のけがを手当てしていた

貴『・・・！』

　誰かがそばに来たと思ったら寺坂だった

寺「・・・、・・・悪かったないろいろ・・・」

貴『・・・気にしていない』

　コイツが言ったのは全て本当だからな

　寺坂はその言葉にどこか安心したのか元の場所に戻った

　水で遊んでいる皆を見る

　笑っている

　水に移る私の顔を見る

　笑ってみる

　なにも変わらない無表情

貴『いいな』