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  それからばちらくんは次の日も、次の日も、私が休んだ日も、毎日教室に遊びに来てくれた。
  私が元気なときはグラウンドの端っこでサッカーをした。
  元気じゃないときは、ばちらくんがボールで踊っているところを見せてくれたり、たくさんお話をした。
  好きな食べ物や嫌いな食べ物、好きなどうぶつ。
  たくさんのことをお話しした。

  ばちらくんが見えている私には見えない誰か、「かいぶつ」のことも教えてくれた。

 「ママがいまじなりーふれんどって言ってた。おれにしか見えない友達なんだって。」
 『へー。』
 「・・・はちみつもおれのこと変って思う?」
 『・・・ちょっぴり。』
 「・・・。」
 『でもね、あれ・・・なんていうんだろう・・・変って思うよりもね、むって・・・ムムーッてなる気持ちの方が強い。』
 「?」

  ばちらくんは首をかしげた。

 『たぶんね、私、悔しいんだ。』
 「くやしい?」
 『だって私、見えないけど、なんとなくかいぶつがいる場所、わかるもん。』
 「へ?」
 『だからね、私、きっと、普通の体だったらね・・・病気のない体だったらきっと、かいぶつになれたんだ・・・。』
 「なんでわかるの?見えないのに。」
 『なんでだろう?なんかね、サッカーやってるところ見ると、数字が思い浮かぶんだ。』
 「すうじ?」
 『うん。ボールの蹴る強さとか、距離とか・・・1〜10までで、なんとなく頭にうかぶの。それで、なんていうんだろ、あ、こっちくるなーって。』
 「むずかしくてよくわかんない。」
 『んー・・・でもね、きっとそれが私がサッカーすぐに上手になれるひけつ?なんだと思う。』

  最初はお世辞かと思っていたけれど、たぶん、私はばちらくんの言う通りサッカーの才能はあるんだと思う。

  だから、ばちらくんが一番欲しがっている、一緒にサッカーをやれる本当の友達に、私はなれるはずだったんだ。

 『私が普通の体だったら・・・ばちらくんのかいぶつになれたら、一緒にサッカーやれたら、今よりももっとばちらくんのこと、好きになれた。』
 「・・・。」
 『?ばちらくん?』

  黙ってしまったばちらくんを見れば、彼は頬を赤く染めていた。

 「はちみつ、おれのこと好き?」
 『?うん。』
 「そっか。・・・そっかぁ、にへへ♪」

  ばちらくんは顔を赤くしてうねうねと動きだした。
  なんかよくわかんないけどばちらくんがごきげんで私はうれしい。


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みかん - 更新待ってる (1月2日 17時) (レス) id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
ミホ(プロフ) - 続きが気になるーー!! (7月6日 13時) (レス) @page49 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めっちゃ面白いです…! (2023年1月26日 22時) (レス) @page45 id: aa1635ecd6 (このIDを非表示/違反報告)
MEI(プロフ) - 思わず涙が出そうになって必死に堪えてます…文才ありすぎでは??これからも頑張ってください、! (2023年1月23日 22時) (レス) @page43 id: 17b5c545cd (このIDを非表示/違反報告)
みく - 面白いです!夢主しんで欲しくないなぁ〜(´・ω・`) (2023年1月23日 7時) (レス) @page43 id: 6bb1bb04aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年12月8日 1時

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