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『!!!!』
通信機から聞こえたのは知らない男性の声。
日本語を喋ってはいるけれど、イントネーションに少しの違和感を感じる。
わかってはいたけれど、やはり敵は日本人ではないようだ。
(敵の方から接触してきた・・・!!)
予想外のことに皆が警戒心を強め、口を閉ざす。
しかしそんな中空気の読めない子が一人、マグマくんである。
「ムハハハテメーが悪もんか、いい度胸してんじゃ・・・。」
『しーっ!マグマくんしーっ!!』
まったくこの子は!!考えなしに動くんだからぁっ!
≪つたない日本語ですまないが、馬鹿にわかるような話でもないのでね。≫
馬鹿と言われ怒るマグマくんをニッキーちゃんが抑え、黙らせる。
本当にこういうとき頼りになるよ、君は。
敵はこちらのことなどおかまいなしに話を続けた。
≪僕はDr.ゼノ≫
『・・・!』
≪そちらの科学のリーダーと話がしたい。
Dr.大樹につないでくれ。≫
静寂
静寂
静寂
『ど。』
どくたーたいじゅ・・・??
「・・・?????」
大樹くんのほうを見れば私と同じようにマヌケな顔をして自身を指していた。
「あ゛〜ゲンだゲン!」
『まぁ、だよね。』
「フゥン、科学使いのボディガードというわけか!一番のタフガイをフェイクに仕立てたか、さすがだな。」
「なにー!!なら俺が代わりに闘うぞ!!」
と、杠ちゃんから白衣や伊達メガネを受け取り着替えた大樹くん。
『コスはいらなくない?電話でしょ?』
「何事も形からだ!!」
大樹くんはいつものような元気ハツラツな声を通信機に向かって放つ。
「俺が大樹!!Dr.大樹だ!!Dr.ゼノさんと言ったか、まず言いたいことがある、聞いてくれ!!
人をいきなりマシンガンで撃つのは、悪いことだ!!!」
((それはそうだ・・・。))
今、この場にいる皆と心が一つになった気がする。
≪やあすまない。うちの軍人スタンリーが挨拶がわりに見てほしくてね。圧倒的な科学の戦力差を。
Dr.大樹、君も科学屋ならわかるだろう、この意味が。
僕らは既に、ハーバーボッシュ工場を完成させている。≫
「なにー!!!ハーバード・・・なんとか、すごいなDr.ゼノお前はー!!」
(余計なこと喋んじゃねえデカブツ!!)
(ボロがぁ・・・!ボロが出ちゃうよぉ〜!)
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西羽(プロフ) - 更新ありがとうございます! ヒョが優しい…だと…?!(笑) 次回も楽しみにしてます♪ (2021年6月7日 16時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
西羽(プロフ) - この作品がとても好きで、少しでも時間を見つけては読み進めて一気に読み終わっちゃいました! 冗談や過言でなく最近の私の支えになってます、番外編もまた是非読みたいです。お忙しいかと思いますが応援してます、更新を楽しみにしてます。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
わわわわわ - この話面白くていつも読んでます!弥さんのペースで頑張って下さい!続き楽しみにしてます! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 9c9d4f1707 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 続編おめでとうございます。スランプ‥‥私が言えたことじゃないですが、大変ですね‥‥どうか無理をせず、弥さんのペースで書いてください。応援しています! (2021年4月25日 0時) (レス) id: 064c02c015 (このIDを非表示/違反報告)
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