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コハクちゃんが回収した飛行機の足元をじっと見た。
「ハ!いただいた敵の飛行機とやらの足に、めっぽう興味深いものがついているのを見つけたぞ・・・?」
『!!』
飛行機の足元はスキー板になっており、その表面には潰れたコーンと葉が付着していた。
「はっはーいいぞこれは。」
「たしかに、敵が飛行機で追ってきたってことは、近くに滑走路として使えるある程度整地された平野があるはずなんだ。」
『コーンの大規模農園・・・。』
「!!そうかコーン畑の滑走路かー!?」
これで敵の本拠地と思われる場所に大量のコーンがあることが確定した。
「本来奇襲を受けたら一旦退避がセオリーなんだけどね。
こうなると多少リスクを取ってでも追跡するメリットが大きすぎる。」
「追跡?って誰・・・。」
ゲンくんが首をかしげる。
「決まってんだろが。飛行機に乗ってた敵尾けんだよ。
ワンチャンコーン畑ありゃ開墾増産の数年ガッツリすっ飛ばせんだ!!目的忘れてんじゃねぇ、コーン探しにはるばる来たんだぞ俺らは。」
「いや、その、追跡って誰が・・・???」
ゲンくんの肩に手を置いた。
ゲンくんはゆっくりと私の方を振り向いた。
『はい、数日分の食糧と水と救急箱はコハクちゃんに渡しておくね。』
「こんなこともあろうかと、昨晩のハンバーガーを包んでおきました。」
「うん、知ってた。知ってたけど聞いた♪聖ちゃんもフランソワちゃんもゴイス〜に用意いいねぇー!!!!」
涙目のゲンくんに荷物を渡した。
敵の追跡はゲンくん、クロムくん、コハクちゃんに決定した。
「探索屋の俺!メンタリストのゲン!ゴリ・・・護衛&視力のコハク!尾行には最強のトリオだぜ!」
「大人数すぎれば敵に見つかるしな。」
『気をつけてね。相手は司くんたちよりも闘いのプロのはずだから。』
3人を見送り、私達は再び川を下りペルセウスへ向かった。
『ゲンくんたち、何事もなく追跡できるといいんだけれど・・・。』
「ゲンがいんだ。もしものときがあってもうまいことやれんだろ。」
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西羽(プロフ) - 更新ありがとうございます! ヒョが優しい…だと…?!(笑) 次回も楽しみにしてます♪ (2021年6月7日 16時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
西羽(プロフ) - この作品がとても好きで、少しでも時間を見つけては読み進めて一気に読み終わっちゃいました! 冗談や過言でなく最近の私の支えになってます、番外編もまた是非読みたいです。お忙しいかと思いますが応援してます、更新を楽しみにしてます。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
わわわわわ - この話面白くていつも読んでます!弥さんのペースで頑張って下さい!続き楽しみにしてます! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 9c9d4f1707 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 続編おめでとうございます。スランプ‥‥私が言えたことじゃないですが、大変ですね‥‥どうか無理をせず、弥さんのペースで書いてください。応援しています! (2021年4月25日 0時) (レス) id: 064c02c015 (このIDを非表示/違反報告)
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