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 「コーンの枯れる時期ギリギリだよね、間に合ってるといいけど・・・。」
 『そこは問題ないよ。
  地球の歳差運動・・・あーえっと、コマ回しでぐりんぐりん傾くのと一緒でね、3700年で回転軸が微妙に傾いているから
  それを計算した結果ありがたいことに地球全体の気候が9日ほど遅れていることが判明しました。』
 「おおぉおおお!!」
 「じゃあギリギリセーフかー!!」
 「てか忘れかけちゃうけど聖ちゃんってやっぱ科学者なんだよねー。千空ちゃんみたいな計算して。」
 『千空くんには劣るけどね・・・。』

  足らない知識は千空くんから教わってるし。

 「危ねえのはその気候変動での妙〜な生態系変化だ。

  猛獣(ケダモン)にでも襲われなきゃおありがてぇがな。」
 『あフラグ。』

  今背筋に悪寒が走った。
  窓の外を眺めていたゲンくんが小さく震えているのが目に入った。
  その表情は目を見開き涙を浮かべている。

 「・・・また千空ちゃんが言った側から・・・でも俺わかっちゃったジーマーで。」

  窓の外を見れば、川の水面から複数の影が・・・鋭く獰猛な目が私を睨んだ。

 「運が悪いとかじゃないの運なんてないもんそんなもの!!科学屋の千空ちゃんは最悪のケースまで毎回考えて口に出してるってだけ!!」
 『それでもその最悪を毎回引き当てる限りやっぱり運はないと思います!!

  きゃあああ!!ワニィイイ!!!』

  水面から飛び出して来たワニたちはその大きな口で私達が乗るラボカーに噛みついた。
  窓からはワニの口の中、喉の最奥までよく見えた。わーワニの口の中ってこうなってるんだナー。

 「聖放心しないで!!!」
 『だだだってワニくらいはいるだろうなーとは思ってたけどこんな大量にさっそく襲われるとは思わないじゃないー!!』

  私達がラボカーの中で慌てふためいていると大きな影が私たちを飛び越えた。
  司くんたちバトルチームが乗るボートだ。

 「肉」「肉」「肉」

  かつてこんな獰猛な生き物をあのようなキラキラとした目で捕えた人間がいただろうか。
  かつて食材としか見ていない目で見られたことはあるのだろうか、このワニたちは。
  ないんだろうなぁ。

 「うん、感謝するよ。自然の輪廻に。」

  次々と襲ってきたワニたちを薙ぎ倒していくバトルチームに私達は心の底から引いていた。

 『これ、は。』
 「ゴイス〜・・・。」




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西羽(プロフ) - 更新ありがとうございます! ヒョが優しい…だと…?!(笑) 次回も楽しみにしてます♪ (2021年6月7日 16時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
西羽(プロフ) - この作品がとても好きで、少しでも時間を見つけては読み進めて一気に読み終わっちゃいました! 冗談や過言でなく最近の私の支えになってます、番外編もまた是非読みたいです。お忙しいかと思いますが応援してます、更新を楽しみにしてます。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
わわわわわ - この話面白くていつも読んでます!弥さんのペースで頑張って下さい!続き楽しみにしてます! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 9c9d4f1707 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 続編おめでとうございます。スランプ‥‥私が言えたことじゃないですが、大変ですね‥‥どうか無理をせず、弥さんのペースで書いてください。応援しています! (2021年4月25日 0時) (レス) id: 064c02c015 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年4月25日 0時

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