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日本を出て一ケ月以上が経った頃、予定ならもうそろそろ・・・。
「陸・・・!!」
見張り台から望遠鏡で海の向こうを眺めていたほむらちゃんがそう呟いた。
船から少し身を乗り出して彼女が眺めているのと同じ方向を見れば、霧がかかってはいるけれど微かに島の影が私の肉眼でもとらえることができた。
同様に、千空くんや他の子達もそれに気づき始めた。
「アメリカ大陸到着ー!!!!!」
徐々に大陸の影は大きくなり、私達は声をあげ大喜びした。
すごいや、本当に着いちゃった・・・!!
「ついに着いたんだよアメリカ大陸ー!!!」
「長かったぁぁあ、久々すぎの・・・陸ぅー!!!」
「肉ぅー!!!」
泣いて喜ぶ皆、特にバトルチームの子達。
「あはは、航海中ずっと、さすがに肉はちょぴっとだったもんね。」
「うん・・・バトルチームは特にトレーニングで体が動物のタンパク質を必要としているのかもしれない。」
「そうか、上陸すれば!野生動物が狩れるかもなのか!!アメリカ大陸って何がいるんだ??
海外旅行は初めてだからわからんな、わははまさかこういう形で行くことになるとはなー!」
『旅行て・・・。』
「ククク、雑頭のそんくらいのノリのがプラスかもしんね・・・。」
「見て、霧の、むこう。」
ほむらちゃんにそう言われ、もう目の前に迫ってきた大陸の方を見れば、崖にはいくつもの石像たちが埋まっていた。
その光景に、はしゃいでいた皆も自然と口を閉じた。
『・・・、・・・。』
「・・・そりゃね、みんな、わかってはいたのよ。
でもね、この新世界じゃ海外はお初なわけだし?世界がどうなってるかなんてわかんないし?
ひょっとすると偽リリアンの話こそがジーマーで、日本がまだだってだけで、世界はもうとっくに復興・・・いやむしろ、最初から石化光線に勝ってたりとか!?
心のどっかでもしかしたら!もしかしたらー!!ってね・・・。」
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西羽(プロフ) - 更新ありがとうございます! ヒョが優しい…だと…?!(笑) 次回も楽しみにしてます♪ (2021年6月7日 16時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
西羽(プロフ) - この作品がとても好きで、少しでも時間を見つけては読み進めて一気に読み終わっちゃいました! 冗談や過言でなく最近の私の支えになってます、番外編もまた是非読みたいです。お忙しいかと思いますが応援してます、更新を楽しみにしてます。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
わわわわわ - この話面白くていつも読んでます!弥さんのペースで頑張って下さい!続き楽しみにしてます! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 9c9d4f1707 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 続編おめでとうございます。スランプ‥‥私が言えたことじゃないですが、大変ですね‥‥どうか無理をせず、弥さんのペースで書いてください。応援しています! (2021年4月25日 0時) (レス) id: 064c02c015 (このIDを非表示/違反報告)
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