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氷月くんの希望で彼の右腕のほむらちゃん、そしてモズが復活した。
モズとは良い思い出がないけど・・・まぁ、戦闘員は多い方がいいよね。
「ん〜聖ちゃんだっけ?後宮のときはもっと派手な格好してたのに普段はそんな地味なんだねぇ。でもいいねぇ素朴な感じも。
この船はカワイー娘がたくさんいるし長い航海も楽しめそうだ。」
『あははっ。』
(聖ちゃんのあんな乾いた笑い初めて見た・・・。)
通りすがりのゲンくんが引きつった笑みを浮かべていた。
稽古で傷ついたモズの傷の手当てを終える。
『はい、この程度なら稽古に戻っても大丈夫だよ。』
「聖ちゃん後宮のときより可愛げないね?」
『好きな人以外に可愛げ振りまく必要ないでしょう?早く戻らないと氷月くんに怒られるよ?』
「それは勘弁。」
モズはへらへらと笑いながら再び稽古へと戻って行った。
ゆっくりと息を吐く。どっと疲れが来た気がする。
「さっそく言い寄られていたねぇ。」
『ニッキーちゃん、おつかれ。』
ニッキーちゃんが医務室に顔を出した。
『仲間が増えたのは嬉しいけど、やっぱりモズみたいなタイプは苦手だなぁ。
他の女の子達も言い寄られないか心配・・・ニッキーちゃんも気をつけてね、彼女の子なら誰彼構わず手を出す人だから!』
「アタシは心配いらないよ。宝島で龍水が「この世の女は皆美女」って言った時、あいつアタシを見て鼻で笑ったからさ。
モズが狙うのは聖や南みたいなカワイイ女の子、アタシみたいなゴツい女じゃ・・・。
・・・聖?その手に持ってるのはなんだい?」
『ガムシロップ。』
「なんで今それを?」
『ほら、疲れた時には甘い物っていうでしょ?モズもハードな稽古にそろそろ疲れてきてるんじゃないかなーって。』
「たしかそれって、ちゃんと調整して作れなきゃ危険なモノじゃなかったかい?」
『大丈夫!これちょっと毒重石入れすぎて毒性が強めになっただけだから。あとはちょっと歯が溶けちゃうだけだし。じゃあ行ってくるね。』
「いってらっしゃいって言うと思ったか!!」
ニッキーちゃんに後ろから羽交い締めされる。
『ニッキーちゃんの可愛さを鼻で笑うとか万死。』
「船医が船員の命奪おうとしてんじゃないよ!!」
『じゃあ下痢!!下痢だけでも!!』
「アンタたまに容赦ないことするね。」
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西羽(プロフ) - 更新ありがとうございます! ヒョが優しい…だと…?!(笑) 次回も楽しみにしてます♪ (2021年6月7日 16時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
西羽(プロフ) - この作品がとても好きで、少しでも時間を見つけては読み進めて一気に読み終わっちゃいました! 冗談や過言でなく最近の私の支えになってます、番外編もまた是非読みたいです。お忙しいかと思いますが応援してます、更新を楽しみにしてます。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
わわわわわ - この話面白くていつも読んでます!弥さんのペースで頑張って下さい!続き楽しみにしてます! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 9c9d4f1707 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 続編おめでとうございます。スランプ‥‥私が言えたことじゃないですが、大変ですね‥‥どうか無理をせず、弥さんのペースで書いてください。応援しています! (2021年4月25日 0時) (レス) id: 064c02c015 (このIDを非表示/違反報告)
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