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 『・・・あぁ・・・桂花陳酒かぁ。』
 「さすが聖様。ご存知でしたか。」
 『漢方の一環として使われるからね。』

  ゲンくんが桂花陳酒の入ったビンを手前に持ってきてじっと見た。

 「この中に入ってる花って・・・もしかしてキンモクセイ?」
 「はい。白ワインにつけてあります。・・・聖様の思い出の品を加えられたらと思いまして。」
 『・・・。』
 「キンモクセイもアメジストも気高いイメージを持ちつつも、謙虚、調和と皆に心の平和を与える癒しの力を持っております。
  甘く皆さまを癒してくれる聖様、しかし甘いだけではなく芯の通ったお強い方でございます。
  その芯の強さをパイナップルジュースでさっぱりした味わいにすることで表現しました。」
 『たくさん考えてくれて嬉しいなぁ・・・フランソワさんは本当によく私たちのこと見てくれてるね。すごいねぇ。』

  そう言って私は飲み干したカクテルグラスを置いてフランソワさんの頭を撫でた。

 「・・・お褒めに預かり・・・。」
 「あのフランソワちゃんが動揺している!!」
 『ゲンくんもたくさん皆のこと見てくれて・・・心のサポートしてくれて・・・悪ぶってるけど本当はすごくいい子だもんねぇ。』

  フランソワさんの次は隣にいたゲンくんの頭を撫でた。
  次に羽京くんの方を向いた。

 『羽京くんもいつもたくさん、人一倍皆のこと想ってくれて、すごく頼りになって、やっぱり自慢だなぁ。よしよし。』
 「あはは、うん、ありがとう。」

  羽京くんは自分から帽子を取り、私は彼の頭を撫でた。

 『あ!千空くんと龍水くんだ。』

  褒めて撫でてあげるため席から立ち上がり彼らの元へ行った。

 「あ゛ぁ?んだテメーまで酒弱ぇのかよ。って!!いきなり人の頭撫でてくんじゃねえ!!」
 「はっはー!!聖の甘やかしか!いいだろう受け取ろう!!」

  龍水くんは褒めれば喜んで帽子を取って頭を撫でさせてくれた。千空くんはメチャクチャ抵抗された。

 「なんかめっちゃお姉ちゃんモードになってるけどもしかして聖ちゃん酔ってる?」
 「アルコール度数は13%ほどで確かにビールよりは高めですが・・・。」
 「普段はこれくらいで酔わないんだけど、まぁ、やっぱり体は疲れてたんだね。」

 『いい子いい子。コハクちゃんはいい子、司くんもいい子だねぇ。』
 「おい誰かこの酔っぱらい姉ちゃん止めろ!!」



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西羽(プロフ) - 更新ありがとうございます! ヒョが優しい…だと…?!(笑) 次回も楽しみにしてます♪ (2021年6月7日 16時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
西羽(プロフ) - この作品がとても好きで、少しでも時間を見つけては読み進めて一気に読み終わっちゃいました! 冗談や過言でなく最近の私の支えになってます、番外編もまた是非読みたいです。お忙しいかと思いますが応援してます、更新を楽しみにしてます。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
わわわわわ - この話面白くていつも読んでます!弥さんのペースで頑張って下さい!続き楽しみにしてます! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 9c9d4f1707 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 続編おめでとうございます。スランプ‥‥私が言えたことじゃないですが、大変ですね‥‥どうか無理をせず、弥さんのペースで書いてください。応援しています! (2021年4月25日 0時) (レス) id: 064c02c015 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年4月25日 0時

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