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アルコールが保管してある倉庫の一角に、私達が作ったそれはあった。
コップに注げばシュワシュワと音を立て、きめ細かな泡が溢れそうになる。
味も問題なし！おいしい！！
千空くんたちにＯＫサインを出せば、私達はお馴染みのジョッキにたっぷりと注いだ。
「はっはー！！生き返るぞ皆！！」
皆が一斉にビールを一気に飲み始める。
私たちにとって数千年ぶりに飲んだその大人の飲み物は、渇いた喉をこれでもかと潤した。
久々のビールに皆飲むスピードが止まらない。
中には完全に酔っぱらってしまった人が何人か。恐らく明日は二日酔いで動けない子がたくさんいるだろう。
『はい！ビール追加でーす！おつまみもあるよー！はい南ちゃんカクテルおまたせ。』
「ありがとう！聖も給仕の仕事休んで一緒に飲みましょうよ！」
『あはは、私はほどほどにしておくよ。ぼちぼち酔って動けない子達の介抱してあげなきゃだろうし。』
「聖聞ーてるー？？んでそん時この陽君様が撃ったわけよイバラのジジーにはいドーンて！」
『うんうん、もう５回聞いたよ。かっこいいね。』
「キミ飲むと昔話タイプ？」
上機嫌な陽くんを南ちゃんに任せ、私は他にお酒が行き届いていない人を探す。
じっと立つ松風さんが目に入った。
『松風さんもビール一杯どうぞ。』
「そーだよ松風もホラ飲んでぇ。聞かせたげてよぅ昔話！頭首様だっけ？僕がどれだけ立派な人だったか・・・！！」
「それは貴様じゃないぞ銀狼。」
お酒で上機嫌の銀狼くんが、松風さんに昔話をするよう促した。
自分(ではないけど)の武勇伝でも期待しているのだろう。
「・・・頭首様は。」
松風さんは静かに喋り出した。
「最期まで心の強い御方でした。
この忌まわしき石化装置の悪意に人が負けるわけにはいかないのだと。」
松風さんは遥か昔、空から石化武器が降り注いだ私達とは違った運命の日のことを語った。
「降り注いだ時何者かの声でも聴いたのか、はたまた装置に呪詛のつぶやきを試すうち辿り着いたのか。
誰かが妖しの武器の仕組みに気づくまでそう長くはかかりませんでした。」
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西羽(プロフ) - 更新ありがとうございます！ ﾋｮが優しい…だと…？！(笑) 次回も楽しみにしてます♪ (2021年6月7日 16時) (
レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
西羽(プロフ) - この作品がとても好きで、少しでも時間を見つけては読み進めて一気に読み終わっちゃいました！ 冗談や過言でなく最近の私の支えになってます、番外編もまた是非読みたいです。お忙しいかと思いますが応援してます、更新を楽しみにしてます。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
わわわわわ - この話面白くていつも読んでます！弥さんのペースで頑張って下さい！続き楽しみにしてます！ (2021年5月4日 20時) (レス) id: 9c9d4f1707 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 続編おめでとうございます。スランプ‥‥私が言えたことじゃないですが、大変ですね‥‥どうか無理をせず、弥さんのペースで書いてください。応援しています！ (2021年4月25日 0時) (レス) id: 064c02c015 (このIDを非表示/違反報告)
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