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  とうとう始まったポーカー対決。
  始まって早々ゲンくんが山札のカードを崩してしまった。

 「あっ!メンゴメンゴ我ながらドイヒ〜。」

  崩れた山札を集めシャッフルするゲンくん、の手を素早く止めたコハクちゃん。
  どうやらさっそくゲンくんが仕掛けたようだ。

 「おお不思議だ私の目にはゲン、君が今カードを運んだように見えてしまったぞ!?
  今一番上のカードが♡のAでなければ勇み足だと認めよう。」

  そう指摘され、ゲンくんは渋々とゆっくりと一番上のカードをめくった。
  そのカードはコハクちゃんの言う通り、♡のAだった。

 「あれ〜ビックリジーマーで♡のA!ゴイス〜な偶然♪」
 「このペラペラ男に一切カードを触れさせるな!」
 「きぃびし〜!!」

  かわいく誤魔化そうとするがコハクちゃんには通じず、ゲンくんはカードに触れることを禁じられた。
  ゲームは続く。

  一進一退の攻防が続くが特に勢いを見せているのは龍水くんだ。
  3カード、フラッシュ、そして賭け金をレイズ。
  度胸が強すぎてハッタリなのかどうかもわからない。チップの量も龍水くんの方が若干多いし・・・ゲンくんのイカサマがあるとはいえ、やはりゲームとなれば彼の方が一枚上手か・・・。

  突如コハクちゃんがゲンくんの手の下で、素早く手を差し出した。

 「何かふりかけたな?カードの山札に!!」

  よく見ればコハクちゃんの手の甲には少量の白い粉が。

 『砂糖かな?』
 「砂糖?」

  司くんが首をかしげた。

 『山札の上に塩とか砂糖をほんの少しかけてその上からカードを置けば変なスベリになってなんのカードか一発でわかるんだよ。昔マジックの本で読んだ。』
 「息をするようにイカサマするわね、彼。」

  ゲームが進めば再びコハクちゃんがゲンくんの腕を掴んだ。
  掴まれた腕の折りこまれた袖を見れば中には虫が。

 「虫!!?カナブン・・・??」
 「砂糖で目印つけたカードに触角が反応すんだよ。」

  ゲンくん仕込みの量えげつないな。

 「貴様、どれだけ小細工を・・・。」

  笑顔のまま血管を浮かばせ拳を握るコハクちゃんにゲンくんが焦り出す。

 「もう種オシマイ!な〜んにもしてないしてない!!
  気になるならホラ!全カードチェックしてみたらいいじゃない。

  一枚一枚よ〜くね・・・。」




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西羽(プロフ) - 更新ありがとうございます! ヒョが優しい…だと…?!(笑) 次回も楽しみにしてます♪ (2021年6月7日 16時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
西羽(プロフ) - この作品がとても好きで、少しでも時間を見つけては読み進めて一気に読み終わっちゃいました! 冗談や過言でなく最近の私の支えになってます、番外編もまた是非読みたいです。お忙しいかと思いますが応援してます、更新を楽しみにしてます。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 3a99c04527 (このIDを非表示/違反報告)
わわわわわ - この話面白くていつも読んでます!弥さんのペースで頑張って下さい!続き楽しみにしてます! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 9c9d4f1707 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 続編おめでとうございます。スランプ‥‥私が言えたことじゃないですが、大変ですね‥‥どうか無理をせず、弥さんのペースで書いてください。応援しています! (2021年4月25日 0時) (レス) id: 064c02c015 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年4月25日 0時

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