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 「毒島さんって、僕のこと好きだったりするかな。」

  目の前の友人にそう伝え、目の前のラーメンを啜る。
  ちなみにここは学校の食堂だ。

 「・・・一応理由を聞いといてやる。なんで?」
 「音がね、僕のときだけ違うんだ。」
 「おとぉ?」

  頷き残りの麺を全て啜った。ごちそうさまでした。

 「毒島さんのさ、僕に話しかける時の声が緊張で少し高音になるんだ。あと、心臓の音がとてつもなく速い。」
 「羽京の聞き間違えじゃねぇ?」
 「僕の耳の性能を舐めないでほしいな。君が英語の時間にこっそりお笑いのラジオ番組を聞いてたの知ってるんだからね。」
 「あれ結構ちっせー音で聞いてたんだけど・・・まじかよどんだけ地獄耳?キモ。」

  ひどいな。

 「あとさ、音以外のことで判断すると毒島さんが僕と話す時表情がさ・・・か、かわいいんだよね。」
 「お前いつも毒島さんのことかわいいって言ってんじゃん。」
 「違うんだよ、こう、別のかわいさが出るって言うかさぁ・・・。」

  友人が大きなため息をついた。なんというか、げっそりとした顔をしている。

 「ほんっと、持つ者は憎い。」
 「え?」
 「羽京の言うとーりだと思うよー。というか確実に毒島さんお前の事好きじゃん。いつもお前の事がっつり見てるし、お前がいないところで友達と「西園寺くんと話しちゃったぁ〜」ってはしゃいでるし。
  席替えのときとか特に喜んでたぞ。」
 「なにそれ聞こえてない!」
 「お前がいないところでって言っただろ。さっきの英語の時間も毒島さん居眠りしてたじゃん?」

  そう、先程の英語の時間で毒島さんは居眠りをしてしまった。
  授業前に言っていた寝不足が響いたのだろう。
  何度も船を漕いでそしてとうとう静かな寝息をついていた。教師に起こされた時は恥ずかしさと申し訳なさで顔を真っ赤にしていたっけ。

 「うん、かわいかった。」
 「かわいかっただろーなー俺も毒島さんの寝顔見たかったわー。
  じゃなくて、あの後お前が便所行ってる間に毒島さんすっげー「西園寺くんに寝顔見られた〜」って泣いてたぞ。」
 「え!?かわいかったのに!?」
 「お前意外と女心わかってないよな。」

  友人が呆れた目を僕に向けた。
  僕何か変なこと言ったかな・・・。




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まっちゃ(プロフ) - コメント失礼します!ネタバレになってしまうので内容は書けませんが、番外編、とても面白いです!これからも弥さんの無理のならない範囲で、更新頑張ってください!影ながらも応援しています! (2021年4月18日 1時) (レス) id: 064c02c015 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - わわわわわさん» 申し訳ありません。番外編のリクエストは受けつけていないんです。また番外編を書く機会があればぜひ書かせていただきます。 (2021年4月17日 22時) (レス) id: 28d3fee7a9 (このIDを非表示/違反報告)
わわわわわ - 番外編のリクエストです。耳攻めされたと羽京がドS化したお願いします。 (2021年4月17日 22時) (レス) id: 9c9d4f1707 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年4月8日 23時

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